コラム 「おばさん」と思われたくなくて…15才年上とマッチングしたアラフォー女性のがっかり【後編】

女性の気持ちをざわつかせる「おばさん」とはなんなのか、を考えている今週の「女のもやもやセラピー」。引き続き、「おばさん」と呼ばれたくない佐々木さんが出会った、15歳年上男性とのマッチングデートの顛末をご紹介します。
【前編】はこち

割り勘は「おばさん」認定?

年下彼氏が他人から「おばさんと付き合っている」と思われてしまうのが忍びない、自分自身も肩身が狭い…という思いから、ひとまわり以上年上の男性とのマッチングに挑むという行動に出た佐々木さん。それでも、デート中は「まあまあ楽しかった」と言います。

「実際は、“こんなもんかな”という感じでした。年下彼氏に感じる、“かわいい”とか“新鮮!”とか“やっぱり若い!”みたいなワクワクした感じは1ミリもありませんでしたが、それも大人なんだから仕方ないですもんね。私には、このくらいのほうが本当はお似合いなんだろうな…みたいな。若い子たちには十分遊ばせてもらったから、もうここに落ち着いてもいいかなと思ったんです」

しかし、その思いは、お会計時に一気に萎えてしまいます。

「ウエイターさんから渡された伝票を見た男性が、“僕、5000円出すからあとはお願いしていい?”って言ってお財布をごそごそしだし、5000円を伝票の上に置いたんです。え、ってなりました。あれ? アプリのステイタスは“1回目のデートは男性が全額出す”になってなかったっけ? 別の人と間違えてる? いや、そもそも、ひとまわり以上年下の女性にお金出させるってことは…、それはもう、おごる価値ナシ認定されたってことですよね。ショックでした。もちろん、はい、大丈夫です、ごちそうさまです”って笑顔で言って残りの金額を払いましたけど。

金額ですか? 2000円ちょっとです。たいした額じゃないですけど、だからこそ、わざわざ私に払わせるのって…意図的ですよね」。

ふたり仲良く店を出て、並んで駅まで歩き、じゃあまた、と別れたそうですが、そのあと、その人からは何の連絡も来なかったそう。

「そのときLINEの交換をしていなかったんです。それで、マッチングアプリから、“ごちそうさまでした”と連絡しようとしたんですけど…なんとブロックされていて。衝撃でした。私の何が悪かったのかと。

ブロックされると、相手はこちらからは退会扱いになって、プロフィールなども全部見られなくなるんですが、後日、友達に頼んで、別のアカウントからその人を探したら、相手の希望年齢を30代にまで引き下げていたんです! 私、自己ベストに仕上げたのに、60歳の人に“おばさん”認定されてしまったんでしょうね…。私のどこが“おばさん”だったのでしょう?」。

「おばさん」認定されてしまう要素とは?

一般的には、白髪、シワ、たるみ、小太り、「私、おばさんだから」「昔はね~」「最近の若い子は~」といった年齢に対するネガティブな発言、体力不足、といった「おばさんっぽさ」を構成する要素を取り除いていけば、「年齢を感じさせない」「おばさんと呼ぶにははばかられる」とされています。「おばさんと呼ばれたくない」チームは、それにまい進します。そして、これがちょっとおもしろいと思うのですが、それに成功している人たちほど、自分の中の「おばさん」を受け入れています。それがまた、大人の女性の美しさになっていくー-というスパイラル。

今回のケース、佐々木さんの言うことを信じるならば、見た目の「おばさんっぽさの払拭」は成功していたのだと思います。では何が「おばさん」だったのか…。わからないですよね。単に相手との趣向が合わなかったって思っていいんだと思います。

佐々木さんにしろ、LINE交換の提案をしなかった、次の約束を取り付けなかったという時点で、その場は楽しかったかもしれないけれど、そもそも続く相手ではなかったのでは…と考えるのが妥当です。そういう相手にどう思われたか、ということに立ち止まっているのは時間の無駄といえましょう。

「お嬢さん」を卒業してからの私たちの「おばさん」時期はとにかく長いのです。「おばさん“だから”」となれば、諦める時間が長くなり、100年と言われる人生の後半ほとんどをつまらなく生きることになってしまいます。「おばさん“ですが”」と、自分の好きなことをしているほうが圧倒的に得ですし、結果、魅力が増して「ご縁」にもつながるのではないかと、そう思いながら生きていきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

若いころと同じ「質」を維持させてる人ってホントすごい。

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プロフィール

白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。