コラム 「なんのために働いてるんだろう」となってる30代独身女性に人生の先輩が贈る言葉【前編】

先日、田中みな実さんが、ラジオで語った「家族をもった人は家族のために働くぞという気持ちで働けるけど、独身の自分にはそれがなく、働いている意味がわからなくなった」というコメントが「共感しかない」と話題になっています。正直なところ、働かなければ生きていけないし、「自分のため」なわけですが、心や体が疲れているときほど、「自分のため」だけだと、モチベーションの維持って難しいですよね。

「好きな人がいたときには、デートを楽しみにできたし、その人にふさわしい自分でいたいと思えたから頑張れたけど、別れてしまって働く気力が失せた」(35歳 派遣)

「定期的に友達と食事したり遊んだりできたときには、会ったときに面白い話をしよう、みたいな気持ちで日常にアンテナを張っていたけれど、コロナ禍で人とのかかわりも減って、楽しいことへの感度が圧倒的に下がりました」(36歳 フリーランス)

「勤務時間5分前に起きて部屋で仕事して終わったら寝る、といったロボットみたいな生活で、働いている意味はおろか、生きている意味すら見失っている状態です。ピンチ!」(30歳 会社員)


など、「孤独」にコテンパンにされている女性が増えているようです。自分で選ぶ孤独は平気でも、今回はコロナ禍によっての半ば強制的な孤独です。この2年、「こっそりダイエットしてみよう」「資格を取るのもおすすめ!」など、自粛を利用しちゃおう、といったことを何度も言ってきましたが、ひとりで頑張るのって簡単じゃないですね。

とはいえ、全部コロナ禍のせいにはできないわけで。実際、田中みな実さんも、2017年にバラエティ番組で「なんのために仕事をしているのか。毎日毎日仕事をしてお金を稼ぎます。このお金を自分のために使います。洋服買います。化粧品買います。……で? 私は満たされていますか?」という発言をし、ネットで話題となりました。ただ、この5年間、別のバラエティ番組では「自分で稼いで、自分で使って、悪いことあります?」ということも言っていて、つまり、「気持ち」には波が起こるのです。

今、「なんのために働いているんだろう」って思っている人は、「なんのために働いているんだろう」期が来ているだけなんです、きっと。2度目、3度目なら「また来たな」でやり過ごしてみてください。経験値はあるはずです。

そんな気持ちになったのが初めての独身の人は、「家族がいれば“なんのために働いているんだろう”という気持にならないのでは…」と思ってしまうのかもしれません。「家族を養うために働く」というわかりきった答えがあるじゃないかと。

しかし、そうもいかないのです。気持ちがシャキッとして元気なときには「よっしゃ、家族のため、明日のお米とお味噌のために働くぞ!」と思っても、「仕事の人間関係で闇落ちしたり、忙しすぎて家事が自分の思うようにできなかったり、夫が浮気したり、子供が言うこときかなくてかわいく思えなかったりすれば、即、“なんのために働いてるんだろう”ってなります」(39歳 会社員)なのです。要は自分が元気かどうか、でしかないんです。家族をもったとて、孤独に襲われれば 「なんのために働いているんだろう」期はやってくるのです。むしろ、「家族がいるのに孤独」は「ひとりだから孤独」より傷が深くなることもあったりして。そう考えたら、「ひとりなんだから孤独で当たり前」で、「孤独を手なずければ勝ち」ともいえるのではないでしょうか。

恋活や婚活をこじらせている独身女性から「この先どうなるか、不安でしかたがない」という声もよく聞きます。これも、既婚だから「安泰」ではないし、「家族がいれば大丈夫」にもならないんです。チームだからこそ、自分じゃないことで心乱されたり…なんてことだってあるし、誰もが「この先」は不安なんだと思います。

これだけテレビやネットのニュースで「先が見えない」を連呼されれば、そうなるに決まってますし、リストラ、倒産、病気、自然災害などなど、考えたらきりがありません。「なんで働いているんだろう」期は、弱っている時期だから、不安に負けそうになるんですね。そういう時期を繰り返しながら生きていくことを、人生の先輩たちは知っています。

ということで、その2では、独身30代に向けた、人生の先輩方のエールをご紹介します。

後編に続きます。

「先輩たちも通ってきた道だし、大丈夫。受け入れたもん勝ちだよ」

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プロフィール

白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。