コラム 【もやもや】「義父介護で引退はウソ」でホッとしつつも頭から離れない、働く女性の「親介護」問題~その2~

もやもや2

諦めたら終わり、自分が幸せにならなくちゃという言葉が救い。

働く30代、40代女性にとって他人事でない親の介護。実際に介護中の方にお話を伺いました。

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インタビューに応じてくれたのは、小早川みどりさん(仮名 33歳)。モデルの蛯原友里さん似のかわいらしい方で、高校時代の同級生と結婚5年目。

 「父が脳梗塞で倒れているのが発見された、と連絡があったのが去年です。病院に駆けつけたときには命も危ない状況でした。長い手術は成功に終わったのですが、このまま意識が戻らない可能性、戻ったとしても重度の障害が残る可能性を説明され、目眩がする思いでした」

 「暴力的で高圧的な父が昔から苦手だったんです。意識が戻らなかったらずっと入院費がかかる、重度の障害が残ったら世話をするのは私だと思ったら絶望的な気持ちになってしまって……。本当に残酷な話ですが、直後は手術が成功したことも心から喜んでいなかったと思います」

 ――ご家族はみどりさんだけですか?

「母は私が24歳のときに亡くなりました。3歳上の姉がいるんですが、子どもがふたりいて共働き。うちはまだ夫婦ふたりだけだったので、やはり私が、という気持ちが大きかったですし、実際に手が空いていると思われていたと思います」

 ――みどりさんも働いていたんですよね。

「新卒で入った会社は結婚と同時に退職して、派遣会社に紹介されたメーカーで事務をしていました。姉家族からしたら、派遣なんだからすぐ辞められるでしょ? っていう気持ちだったんだと思います。そんなの、正社員でも契約社員でも、本人が辞めるって言ったら辞められますよね。でも、夫も、実の親なんだから面倒みてあげるべき、家計のことは俺の稼ぎでなんとかするから、とか言うし。仕事を辞めたくなかったのですが、介護したくないって言ったら私だけが悪者になる雰囲気がどんどんつくられていくんです」

 「父は今、施設に入っていますが毎日顔を出して看ているのは私だけ。主人には私だけでなく父の生活費用も面倒をみてもらっている状況だから頭があがらないし、主人もだんだん威張ってくるようになって。それまでは同級生で友達みたいな関係だったのに」

 自分一人にのしかかる、介護の辛さ

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