コラム 【もやもや】『逃げ恥』結婚に憧れる!? アラサーOL「星野源なら独身のプロでもいい」の本音~その1~

新垣結衣さん主演のTBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が独身アラサーOLに人気です。

先日放送された第5話の視聴率は13, 3%。初回から連続右肩あがりと好調です。「ワンセグテレビで録画して、湯船に浸かりながら観ている」など、録画やテレビ番組無料配信で観ている人もいますから、実質の視聴者はもっと多いでしょう。

物語は、職なし、家なし、彼氏なしの25歳の主人公が、星野源さん演じる“独身のプロ”津崎平匡の家事代行を偽装結婚という形で行なう社会派ラブコメディー。ネットでも「ガッキーがとにかくかわいい」と話題ですが、新垣結衣さんと同世代であり同性の独身アラサーOLも、「『逃げ恥』のガッキーのかわいさには学べるところが大きい」と言います。

新垣結衣さんはかわいい。でも、それは今に始まったことではありません。ポッキーのCMから始まって今に至るまで、かわいくなかったことはない。銀髪ウィッグにアラレちゃん眼鏡という一風変わった扮装だった『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ)のときですら、かわいさはにじみ出ていました。綾野剛さんと共演した『空飛ぶ広報室』(TBS)でも、役柄の性格はいけ好かなかったですが、その顔は安定してかわいかった。

そう、独身アラサーOLが『逃げ恥』のガッキーのかわいさを「学べる」と言っているのは、外見ではなく、役柄の思考と行動です。

第5話では、森山みくりことガッキーが、自身の職場環境の向上を図るために、雇用主かつ偽装結婚相手である平匡さんに「業務契約上、最も有効だから私の恋人になってほしい」と願い出ます。
これは偏屈傾向にある平匡さんから言われた、自由恋愛に関する「これは提案です。どうしようと、みくりさんの自由意志です」という言葉を逆手に取ったアプローチでした。それを彼女は、「小賢しさNo.1の森山みくりをどうぞよろしくお願いします!」と選挙カーの上で有権者に演説する立候補者という妄想で自虐します。

自己主張と気が強く、良くも悪くも思ったことを相手にそのままぶつけてしまいがちな独身アラサーOLは、「この程度を小賢しいというのか……」と目を覚まし、また、モノローグで吐露されている気持ちと実際に口に出すセリフの違いに「言わないほうがいいのか……」と“学ぶ”のです。

また、ちょいちょい、みくりちゃんは「それ以上、立ち入ってはいけない気がした」とか「平匡さんと私は恋人でも友達ですらないんだから」というようなことを心の中でつぶやきます。だから、平匡さんの気持ちに土足で踏み込むことがないよう、注意深く接します。そして、平匡さんとの関係が良好になるように努力する。

これは、彼女が家事代行という“仕事”を “きちんと執り行なうために”“職場環境をよくするために”という理由からですが、 この、“みくりスタイル”が独身アラサーOLに、「実際の男女関係も、このくらいの距離感を自覚していたほうがうまくいくのでは」と思わせるのです。

「彼女の特権」という甘い罠

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