コラム 【もやもや】「いきなりの電話は失礼」「かけてこないで」新年度スタートでさらに広がる世代間の仕事電話の意義~その1~

「メールより電話が礼儀」世代の40歳以上

私が仕事を始めたころは、まだ携帯電話なんてなくて、編集部は常に固定電話が鳴っている状態でした。内線ボタンがいくつも点滅していて、取り次いでもらったときに番号を聞き間違えると、ほかの人の電話に出てしまったり、ボタン操作ミスで切ってしまったり。保留にされたまま、ずっとほったらかしになっていたり。

携帯電話が普及し始めたときも、「かかってくる電話をじっと待っていなくてすむ」ことや、移動時間を電話応対に使えることが嬉しくて。まさか、今のように、電話が嫌われるものになる時代がくるなんて、思ってもみませんでした。

彼女も「イマドキ連絡ツールで電話をメインに使ってるのは40歳以上だけだ」と言っていましたが、さもありなん。私もけっこう使う派です。むしろ、スマホは小さいタブレットという役割でしかなく、わざわざ電話のためにだけ1990年代からガラケー持ち。

初めての取材先や撮影依頼の1回目の連絡は電話だし、メールのやりとりで揉めて「こりゃ、直接話したほうがトラブルを回避できる」っていうときも電話だし、メールで文章にして証拠を残したくない話も電話でします。

とくに、今すぐ返事が欲しいときには、とりあえずかけてしまう。つながらなかったらメッセージを残し、メールで「今、お電話した件です」と送る。

書き出して振り返ってみると、自分は電話を「火急」な雰囲気を醸し出すものとして扱っているようです。たとえ、電話をして、たとえ相手がでなくても、こちらの重要度だけは伝えられる。それが電話。

だからやっぱり、自分がどうでもいいと思ってしまう電話の対応には、私ももやもやするってことですね。「え、それ、あなたにとって重要?」「どうしてかけてきた?」と思うからです。

かけるときも、胸を張って「これは私にとって、とても重要なことなんです!」ってときでないと今はもう使えない。使えなくなってしまっている。それが電話2017。

しかも、LINEやfacebookでつながっている人にはスマホから無料通話でかけますから、日常、ガラケーの出番はほとんどありません。ほとんど使っていないのに毎月5000円以上払っているのはムダっていう指摘もありますが、電話しかつながらない相手がひとりでもいる現状、電話は必要だし、やっぱり電話は受話器みたいな形をしていないと、どうもしっくりこないんですよね……。

その2では、あずき総研が働くアラサーの感じている「世代による電話の使い方の違い」のもやもやをリサーチ。「メールでいいじゃん」と「電話にしてよ」の間には何があるんでしょうか。

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知らない人からの「今、お電話よろしいでしょうか」はたいがいこっちにメリットがない。

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