コラム 【もやもや】「東尾理子凍結胚で第3子妊娠」は独身OLの希望となるか~その1~

筆者の友達にも40歳で結婚し、以降不妊治療を続けて43歳でお子を授かった女性がいます。その子が2歳になったときに会ったのですが、「もうひとつ、うまく育った卵子があって、凍結させているんだけど、少し落ち着いたら、その子も産んでみたいと思うんだぁ」とうっとりした顔で言っていました。

他人からしたら、え、46歳でもうひとりって、定年のときまだ高校生だよ!と余計な心配をしてしまいますが、かわいいんだろうなぁ。せっかくいい感じで育っている卵子があるのにもったいないと思うのだろうなぁ、としみじみしました。

彼女曰く、不妊治療は「うまくいってもそうでなくても高級車が1台買えるくらいかかる」そうで、「体の負担もすごく大きいんだよね。痛いし、怖いし。そんな中で成功したから、やっぱり嬉しくて、欲が出ちゃうんだよ」と言っていました。

「卵子が元気に育っていますよってお医者さんから聞くと、もう、それは自分の子供のような気がするんだよね」とも言っていました。

医学的にどこからが生命と言えるのか、わからないですが、そうか、卵子がすくすくと育っていると考えるとそれだけで嬉しくて、凍らせておくのはもったいないって思うんだろうなぁということは理解できました。たとえ、高齢出産のリスクがあろうとも。

「そうか、卵子を取っておけばいいのかぁ」。「72時間ホンネテレビ」を語りに来ていたアラサーから、ポツリと声があがりました。と同時に、みんなの「凍結卵子」検索がはじまりました。

婦人科のホームページによると、「未受精卵の凍結保存を解凍したときの妊娠率はさほど高くない」というのが現状のよう。んー、残念!彼女は「でも、今じゃなくて、いつかって思っている場合、若い卵子のほうが、そのときの卵子よりも元気なのは確実なんじゃない?」と前のめりです。

「卵子は35歳以降、急速に老化し始める」と言いますから、彼女の言うことも一理あります。

産まない自由があるとすれば、産む自由もあります。

以前、産科と婦人科の先生による女性ホルモンの連載を担当していたことがあります。そのときに、先生が「人間は老化はします。年齢があがればその分妊娠・出産には若い時期にはなかったリスクが伴います。

でも、出産する時期のために、女性のライフスタイルの自由度が限定されることは、社会としてあってはいけないこと。私たちは、いつでも、女性が産みたいときに産める環境をつくるために、全力を尽くすだけなんです」と話していました。

これ、もう10年以上前の話です。今もなお、医学は進化しているでしょう。
「若い卵子を凍結してあるから、いつ結婚してもオケー!」ということにはならないけれど、毎年毎年「今年も結婚できなかった……。もう子供は産めないかもしれない……」とネガティブで苦しい日々を送ってしまうのであれば、安心材料にはなる、のかなぁ……。

「未来の自分の家族づくりのために現状一番若い卵子を取っておきたいですか?」その2では、婚活中の独身OLに卵子凍結についてどう思うか聞いてみました。〜その2〜に続きます。

 

理子さんおめでとうございます。「できるものなら子が欲しい」という人にとっては羨ましいばかり。

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プロフィール

白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。