コラム 【もやもや】はあちゅうのセクハラ・パワハラ告発。ハッシュタグMeTooの価値ある取り組みが売名行為と誤解される状況でいいのか~その2~

「ちょっとはあちゅうさんのケースと似ているんですけど、数年前の話です。異動したい部署があって。そこのエラい先輩を人づてに紹介してもらったんです。メールなどで相談などのやりとりをしているうちに、比較的仲良くなって、“メールだとあれだから、会って話そう。店予約して”と来たんです。

私も、会って話せるのはありがたかったし、今はその人と仕事をしているわけじゃないので、業務外になるし、社外で会うことも当然だろうな、と思っていました。

で、予約した店を彼にメールで連絡したんですけど、“なんで個室じゃないの?普通、個室の店にするでしょ。バカなの?”と返信が来たんです。

バカなの?には一瞬、え?と思いましたが、ほかの人に聞かれたらまずいくらい、仕事の話をしてくれるつもりだったのかなと思い返し、反省して個室を取り直したんです。

それでご飯に行ったんですが、一向に仕事の話にならないんですよ。だんだん、あれ?これって、ただの飲み?って思い始めて、そのうちに仕事をエサに口説かれ始めて……。これもはあちゅうさんと似てるんですけど、“で、どうなの?どのくらいの本気度なわけ?”と直接的な言葉は出てこないんですけど、暗に求められていることがことが、言葉のトーンと目つきで、言われた本人には確実にわかる言い方なんです。

で、これは私は、今とてもまずい状況になっている!!と思って、料理の写真を撮りまくって、facebookに場所のタグ付けして、その人もタグ付けして、“今、尊敬している大先輩と、仕事レクチャー飲み!”などと、リアルタイムでポストし続けました。

そうですね、やっぱりちょっと怒っていましたし、結局その人はその日を最後にメールの相談なども一切受け付けてくれなくなりました。当然、といえば当然なのかもしれませんが、異動も叶いませんでした。

もし彼が既婚者じゃなかったら、“彼女になれるかもしれないし”と自分に言い聞かせることもできて、積極的になれたのかもしれません。彼は仕事もできるし、見た目も好きなタイプだったので。でも、さすがに、既婚者はないよな……と。

もし彼とエッチしていたら、状況は変わっていたんですかね……。今ですか?ヘッドハンティングしてくださった企業があったので、転職しました。だから、笑い話にできるんです」(広告会社勤務・35歳)

☆☆☆

「利口な女なら、セクハラの場面だって上手にかわせるのでは」と言う意見もあります。今回、お話しをしてくださった方も、賢く対処した方が多かったです。

でも、そのあとどうなったかというと、そのセクハラ・パワハラ相手は、のうのうと生きていて、自分の生活だけが変化しているという状況です。

そういうのって、フェアじゃないです。セクハラ・パワハラは、私たちが生きている時代にはなくならないかもしれません。上の世代に定着しているからです。でも、次の世代に残していいものでは絶対にないものだと思います。

今は、「そんな男どこにでもいる」「それが会社」みたいな風潮があります。それが「普通」だと。人生の後輩となる女性たちが、「仕事サイコー」「職場大好き」と普通に思えるようになるために、私たちができることは、できるだけ声を上げていくことじゃないかと思います。

「発言やシェアはできないけど、#MeTooのツイートを眺めるだけでも癒される」という人もいます。

#MeTooの心意気が、これからも大切にされますように。

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