コラム 【もやもや】福田次官のセクハラ疑惑辞職騒動が終わらない……世の男性たちはどう見てる?~その1~

先週より始まった、財務省の福田前事務次官のセクハラ疑惑辞職。騒動へのもやもやが止まりません。

麻生太郎副総理兼財務相が「(福田次官は)はめられて訴えられているんじゃないかとか、世の中にご意見ある」と発言したかと思えば、自民党の下村博文元文科相が、次官のセクハラを訴えている女性社員が録音を週刊誌に渡したことについて「ある意味で犯罪だ」と講演会で述べ、撤回謝罪したうえで「オフレコの場での会話を隠し録音することは取材倫理違反だ」と主張。さらに、自民党の長尾敬衆院議員が#Me Tooのプラカードを掲げてセクハラに抗議する野党の議員たちの写真をTwitterに投稿し、「こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!」とコメントして、これも撤回謝罪。まー、次から次へと。

こんな状況を、あずき総研の女子たちにどう思ったのか聞いてみました。

「“はめられて訴えられているんじゃないかとか”、うん、あるかもねー。セクシャルハラスメントを理解していない人は、痴漢冤罪とかと同じく、はめられる可能性もあると思う。でも、次官の言動がセクハラなことには変わりないんだよね……」(映像関連会社勤務・43歳)

「取材倫理違反で録音は禁止、でも仕事場でセクハラされたというなら証拠を出せ、ということについて筋が通っていると考えていることにゾッとします」(マスコミ関連会社勤務・28歳)

「セクハラに縁遠い方々と縁近い方々がいる、という発言をSNSで公開したら、笑ってもらえるとでも思ったんでしょうか。小学生男子が同級生の女の子に“お前なんて関係ねーよ、ブース”って言ってるのと変わらないですよね。政治家なのに……。品位を疑います」(看護師・30歳)

などなど、そろそろ周囲の女性たちも、怒りを通り越して呆れ顔です。「女のもやもやセラピー」では、社会的女性差別に関するニュースなどを取り上げ、女性たちの意見を紹介してきました。セクハラについても、社内で日常的にあるセクハラ被害について、体験談などをもとに「男女平等の社会」の難しさはどこにあるのかを考えてきました。

ご承知の通り、セクハラはセクシャルハラスメント、独立行政法人労働政策研究・研修機構では、「相手方の意に反する性的言動」と定義されています。職場におけるこの被害は「男女雇用機会均等法」の違反になるかどうか、というところが問題になります。もっと広い範囲で言うと、男女問わず、関係性の上下問わず、人から「性的な嫌がらせ」を受けた場合にもセクハラと表現されることもあります。そのせいで、おのおのセクハラに対する概念が微妙に違うというところも、セクハラ問題をこじらせる要因かもしれません。

では、世の男性たちはどう考えているのでしょうか。今回は男性の意見を聞いてみました。方法は、28歳から61歳までの有職男性に、「1:ここ最近のセクハラ報道について、いちばん気になったことはなんですか」「2:セクハラの境界線はどこだと思いますか」「3:セクハラへの問題意識が高まっていることについて、ご意見をお知らせください」「4:知人の方とセクハラについて話題になることはありますか」という4つの質問のアンケートを実施、加えてインタビューを行ないました。

☆☆☆

週刊誌などで報じられた福田元次官のセクハラ“疑惑”について、「セクハラが法的には親告罪であり、そうして初めて成立するもので、痴漢と同じように“この人痴漢です”では冤罪の可能性もあり成立しない。なので次官を応援しているというのではなく、痴漢冤罪と同じようにセクハラ冤罪が蔓延する、ということを憂慮すれば、“双方の言い分と立証で立証される”のは当然で、次官の言う“出るとこでましょう”というのが正しい」(自営業 ・61歳)という、「この件について、セクハラが成立するのかどうかは判断しかねる」という意見。

「あそこまで証拠があるのに、認められない政治の圧力こそ、まさにパワハラ」(会社員・49歳)、「次官は被害を訴えた女性のほかにも、たくさんの女性にセクハラ発言していたという。誰か、たしなめる人はいなかったのだろうかと思ってしまう。一般の会社であれば、あそこまで行く前に、社内で処分されたりしそうなものだが」 (会社員・46歳)という、現状でセクハラと考えたうえで、「おかしい」と言う意見。

「セクハラとは判断しかねる」「現状でセクハラ、(次官が)おかしい」と、男性の考えは、大きく2つに別れました。

セクハラという言葉に不慣れな男性たちは、理解できずに思考停止!?

1 2