コラム 【もやもや】りゅうちぇるタトゥー公開で炎上、でもアラサーが気になるのは「一瞬で嫌いになるのが本当ならおどろき」発言~その1~

自身のインスタグラムにタトゥー姿を投稿したことで、りゅうちぇるさんのSNSが炎上しました。数日後に「それなりに予想はしてたけど、こんなにも偏見されるのかと思いました。こんなに偏見のある社会どうなんだろう。仕方ないよね。ではなく、僕は変えていきたい」と投稿したことで、さらに炎上規模が拡大。一般人だけでなく、指原莉乃さんや眞鍋かをりさん、はあちゅうさんなどなど、有名人までもがテレビやSNSでこの件を取り上げ、意見するなど賛否両論の論争に発展しています。

タトゥーについて、わたしたちの心象風景のひとつになっているのは、間違いなく『遠山の金さん』です。
江戸町奉行の遠山金四郎景元は、遊び人の金さんとして庶民の暮らしの中に入り込み、事件があると身分を隠して解決に乗り出すわけです。そして、悪党どもをやっつける大立ち回りの中で、見えを切りながら桜吹雪のタトゥーを見せます。タトゥーを見たとき、「〇〇屋、お主もなかなかの悪よのぅ」「いやいやお代官様には適いません」と言い合っているその回一番の悪者も、そしてその下についているタチの悪そうなゴロツキ衆までも一瞬、ひるみます。後ずさりしたりもします。それは、タトゥーを見て金さんのことを「あの時のアイツだったのか!」とも、「こいつ、そうとうヤバいやつかも……」とも思うからです。とても美しい桜吹雪ですが、悪い奴らは「なんてステキな柄なんでしょう」と感動しているわけではありません。タトゥーは「もっとヤバいやつ」のアイコンなのです。

そして金さんは仲よくしている下町の庶民の人たちには、決してタトゥーを見せません。タトゥーは脅威を感じさせるもので、怠け者でお調子者の遊び人金さんに似合わないからです。金さんに密かに惚れたりしている純粋な町娘たちが驚いてしまいます。実際、事件の被害者になったりして、うっかり金さんの桜吹雪を見てしまった下町仲間の人たちがかなりビビる、自分と同じ世界の人じゃないんだ……とショックを受けるという回もあります。まぁ、さらにそのあとで金さんが超絶エラい人だとわかり、「全然同じ世界の人じゃなかった…」となるわけですが。

いずれにしろ、そういったシーンなどを見る中で、私たちの脳裏には自然と「タトゥーは、大っぴらにするもんじゃない」「おっかない世界の人のもの」ということが刻まれていくのだと思います。先日、大いに盛り上がったサッカーワールドカップのときにも、「タトゥーみっちりの外国人選手が違反ギリギリのプレイでやっつけあっていて、おっかなかった」と言っていた人もいました。文化が違うということがわかっていても、タトゥーそのものがおっかない、というのはあるのです。針で刺して入れる、という物理的な痛さも想像してしまうし。なので、「花とかハートモチーフとか、おしゃれだったり、ちっちゃいのはかわいいやつもあるけど、柄の面積が広かったり、鯉とか弁天様とか和柄感があるものはビビる」というのは日本的思想としては、しょうがないんじゃないかと思います。

もやもやポイントはタトゥーじゃなかった!?

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