コラム もう結婚しなくていいんじゃない?ドラマ『まだ結婚できない男』にみる時代の変化 〜その2〜

テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。

今回は現在放送中のドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系、関西テレビ制作 毎週火曜夜9:00-)を取り上げて、時代の結婚観の変化について分析しています。~その1~はコチラ

令和時代を迎えてさらに多様化される生き方

12月3日放送の『まだ結婚できない男』第9話では、見た目・収入・社会的地位は人並み以上なのに、偏屈で皮肉屋な性格で53歳になっても独身の主人公・桑野信介(阿部寛)が仕事中に倒れ、入院することに。

見舞いに訪れた弁護士の吉山まどか(吉田羊)、桑野の隣人で舞台女優の戸波早紀(深川麻衣)、桑野のお気に入りのカフェ店長・田中有希江(稲盛いずみ)は、いつも皮肉を言うキャラクターの桑野が素直になり、別人のような態度になっていることに驚きます。

桑野の病気をきっかけに、女性陣の心境に変化が訪れ、なんと四角関係になるという展開もありそうな次回予告が前回放送されていました。

いつも顔を合わせる関係だと、何かのきっかけがないと、それまでの関係性が変わるような行動を取ることができないときって、ありますよね。学生だったら、片思いしていた人に卒業するタイミングで思い切って告白するとか、職場の同僚だったら何かの飲み会のときに酔った勢いでアプローチしてみるとか。

ドラマの主人公である桑野は、クセのあるキャラゆえに、鋭い言葉を投げて人を不愉快にさせたり、常に前かがみで歩いて不気味さを醸し出したりとちょっと近寄りがたいような人物に仕上がっています。

53歳になっても独身生活を送る桑野は、きっと他人にはあまり関心がなく、自分のことを愛しているタイプ。ハイスペックでも、どちらかというとわたしはこういうタイプは不得意かもしれません。だって、女性側が常に合わせないといけない感じがするし、わたしがいなくても「自分の世界」がすでに出来上がっていて充実しているんですから。

実際に、わたしが婚活していたときも、「自分の世界」が出来上がっている男性と出会ったことがあります。そういった男性は、話していても共感しづらいところもあって、ときめかないんですよね。でも、実はわたしだって、「自分の世界」が出来上がっていました。だから婚活で1000人もの男性と出会うことになっちゃったのかもしれません(!)

ひとりでも十分やっていけそうに見えると、なかなか入り込むスペースがなさそうに思えることも。そんな独身生活が長く“マイライフ”がひとりで完結している男女は、実のところたくさんいますよね。ただ、それは必ずしもわるいことではありません。

2019年5月1日から「令和」へと改元され、個人の生き方がさらに多様化される時代へと移り変わりました。右にならえの時代ではなく、むしろ個性が必要とされる時代といえます。

 

早紀の舞台を観に行く桑野と有紀江。(c)関西テレビ

 

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