コラム 18年半の歴史に幕!『やべっちF.C.』が織り成した“サッカー愛”と笑いの夜

こんにちは、テレビウォッチャーで、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。Suits womanでテレビをテーマにした連載コラムを書いています。

今回は、『やべっちF.C. 日本サッカー応援宣言』(テレビ朝日系 毎週日曜23時55分)をご紹介します。

矢部浩之の人間力がもたらす効能

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前列左から三谷紬、矢部浩之、中山雅史。後列左から寺川俊平、久富慶子、中田浩二。 (C)テレビ朝日

2002年4月からスタートした、サッカー情報番組『やべっちF.C.』が、2020年9月いっぱいを以って終了することを発表しました。いまではすっかり日本のスポーツシーンに欠かせない人気のサッカーを、長きにわたりクローズアップしてきた同番組が終了することについて、惜しむ声は絶えません。

『やべっちF.C.』がスタートしたのは、ちょうど日韓W杯の開催が控えていた時期。それまで野球人気のほうが高かった日本において、じわじわとサッカー人気が広がっていき、このときはW杯初めてのアジア開催でもあり、さらに大会史上初めての日本と韓国の2か国による共同開催としても、話題を呼びました。

そんな時期に熱視線を浴びながら生まれた『やべっちF.C.』は、その名の通り、番組MCをお笑い芸人のナインティナイン・矢部浩之さんが務めています。矢部さんは、自他ともに認めるサッカー好き。もともと相方の岡村隆史さんとは、地元・大阪の高校のサッカー部で、先輩と後輩という間柄だっただけあって、深いサッカー愛があるのも納得ですよね。

同番組はスポーツ番組のMCをお笑い芸人の方が担当するということもあり、専門用語を並べるお堅い情報番組ではなく、サッカーにそれほど詳しくない層まで取りこんでいける企画満載の、楽しいサッカーバラエティーとして成功しました。

また、番組出演者も魅力的な人たちばかり。矢部さんを中心に、現在なら元日本代表の中山雅史さんと中田浩二さんといった解説者の方と、テレビ朝日の男女のアナウンサーの方がいます。とくに歴代の女性アナウンサーの方は、矢部さんとのやりとりが面白い。視聴者からしても、楽しく番組を観ていられるんですよね。

矢部さんはサッカー経験者でもあり、選手へのリスペクトもあり、番組をまわす才能があるという点において優れているため、これ以上ない、MC適任者だといえます。その人柄ゆえに、多くの選手とのあたたかい交流が生まれたのではないかと思えてなりません。

実はかつて、筆者は矢部さんにインタビューさせていただく機会がありました。実際にお話ししていると、矢部さんの頭の回転の速さに感嘆。さすが“お笑い界のファンタジスタ”です! そんな矢部さんの人間力で、サッカーの魅力が楽しく広く多くの人たちに浸透していったのではないでしょうか。

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