仕事&マネー 働き方改革は今|うまくいかないのはなぜ?改革を主導する国の中枢にいた元キャリア官僚が思うこと〜その2〜

結局、改革を主導している人たちって……

働き方改革がうまくいかないのは、改革を主導する立場にいる人たちの意識が追いついていない、想像力が足りないからだと考える陽子さん。これは何もキャリア官僚だけの問題ではないといいます。

「『働き方改革』の実態が伴わず、特定の人にしわ寄せがいったり、かえって不満が噴出したりしている企業はたくさんありますよね。私が現在勤めている民間企業でも、程度の差こそあれ、やはり存在します。

その原因のひとつは、施策を考え、改革を主導している人の多くが年配の男性だから。あとは正社員をはじめ、経済的に安定している方が多いですね。国会議員もキャリア官僚も、各企業のトップだって結局国を動かしている方たちの多数派ってそうじゃないですか。そういう方たちに異なる立場の人たちのことを想像してみてって言っても、限界があるでしょう?

最近では性別や年齢に関係なく様々な人材が要職に登用されていますが、最終決定権ってやっぱり年配の男性にあることが多い印象があります。

もちろん、一時代を築いて来られた方々なので、尊敬はしています。ただ、物事や人に対する見方がやはり柔軟でない印象が強いです。しかも自分が正しいと思って譲らない方が多いという…..。それを考えると、うーん……やはり『働き方改革』の実現は遠い未来でしょうね」

働き方改革をはじめ、国を動かしている人は似たようなバックグラウンドを持っている人が多い。

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