みなさんは、自分で満足できるだけのお金あるいは資産を持っていますか?「はい、持っています!」と答えたあなたはとてもラッキーです。お金は多くの人にとって、たくさん持ちたいけれど、なかなか持つことができないものだからです。しかし、今裕福だからと言って油断は禁物。お金は、その使い方をしらないととても早く他のだれかの手に渡ってしまうものです。
仮に、今十分なお金を持っていないという人がいたら、どうか悲観せず、今からお金を作り守る方法を一緒に学んでいきましょう。
これだけ大切なお金について、勉強する機会がなかった方も多いはず。まずはお金を知ることから始めましょう。そして少額でも残しながら守り、増やしていく方法を知ることで、誰でもお金持ちの入り口に立つことができるのです。
金持ちも初めから金を持っていたわけではない
お金持ちと言えば、どんな人々を想像しますか?テレビによく出てくる企業家のように、派手にお金を使い、物をたくさん持ち、美しい女性とお付き合いをする男性を想像する方も多いかもしれません。また、遺産相続などにより、生まれながらにしてお金持ちになることが決まっていた、選ばれし者を想像するかもしれません。
確かに彼らはお金持ちです。でも彼らのように、使っても使いきれないほどの資産を築かずとも、私たちはお金の心配から自由になり、安心を得られるだけの資産を築ければよいのです。
例えば、老後に不足すると言われる2,000万円。この金額を自分で貯蓄できるテニックを身につけ、着実にゴールに向かってお金を貯めることができていたら……?きっと将来への不安は少しずつ消えていくはずです。そのためには、一般的な「お金持ち」の実情やどのようにしてお金を得たのか、そして増やしてきたのかを知ることが非常に参考になります。

”あの”お金持ちも自分で資産を築きあげたのかも……?
『となりの億万長者』(「早川書房」2013年)という書籍の著者は、500人以上の資産家にインタビューし、1万人以上の資産家や高額所得者にアンケートをしました。結果、過半数の億万長者は1ドルたりとも遺産相続を受けておらず、ほぼ半数は両親や親せきから大学の学費を出してもらっていません。そして今後資産をもらう可能性がある人は1割以下ということがわかりました。つまり、資産家と言われる人々は、親からの援助により資産を増やしたのではなく、自分の努力とお金に貯め、増やす技術により資産家になったということなのです。