仕事&マネー 新型コロナで株式は大暴落!でもAppleやGoogleが売られにくい理由とは……?

現金を保有しているということは、経営の状況が良く安心感があることに加え、株価はそもそもその企業の価値を反映しており、資産の多くが「現金」である場合、現金を売る人は少なくなるので、株価が下がりにくいと言われています。

チャート:Apple.Inc. (AAPL)

日本ではコロナウィルスでソフトバンクが売られている…なぜ?

観光や航空関連でもなく、一見新型コロナウィルスの流行と関連がなさそうなのに、株価が大きく下がっているのがソフトバンクグループ株式会社(以下ソフトバンクグループ)です。その理由は、ソフトバンクグループの格であるファンド事業が影響しています。

ソフトバンクグループが手掛けている「ビジョン・ファンド」は、未上場の有力企業を中心に投資をしてきました。ところが新型コロナウィルスにより、投資先の企業がピンチに陥るとの見方から、ソフトバンクの株が売られることになったのです。

「ソフトバンク」という名前は携帯電話事業で有名ですが、実はソフトバンクグループの主な事業は「ファンド事業」といって、成長が見込めると考える企業に長期的な投資を行なうことです。ソフトバンクグループの時価総額は約5兆円ですが、「ビジョン・ファンド」への投資金額は3兆円以上。どれだけ大きな事業が分かりますよね。

このように、大きなファンド事業を行なっている企業は、今回のような市場全体の下落が起こると、投資先の企業の業績悪化や破綻リスクを抱えるため、非常に影響を受けやすいと言えます。ソフトバンクグループの株式は個人の投資家にも好まれており、手持ちの資金を元にお金を借りて投資を行なう「信用買い」をしていた個人投資家などが、この急落に耐えられなくなり株を売るという動きが、ソフトバンクグループの株価下落を加速させたと考えらるでしょう。

上がったり、下がったりを繰り返す

今回の新型コロナウィルスのように、誰もが先行きを読みにくい状況においては、株価が上下する可能性が高くなります。一度売られると「このくらい安いなら買ってもいいかな……」という人々による買い入り、少し上がったところでは、それまで売りたいけど安すぎるから売れないと考えていた人が「少し上がったから今のうちに売ろう!」と考えて売却します。

そのため、上がったり下がったりを繰り返す可能性が高く、株の売買に慣れていない人が投資をはじめるのはおすすめできない状況が続くのです。現在のような状況では、株価の動きも大きく様々な情報が飛び交います。株式投資に興味がある人は、今回の株価の動きを見ながら「なぜこのように動くのだろう?」と考えてみることで、投資に関する知識が深まるはずですよ。 

文/山根ゆずか

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