「ご自愛」を使わなくても「お体を大切に」「風邪など召されませんようお気を付けください」でもOKです。あまり付き合いの深くない相手に体調を気遣う文章を入れるのは正直過剰ですが、何度もあったことがあったり、メールだけでもしょっちゅうやりとりしたりしている相手であれば、気持ちが伝わってよいのではないでしょうか。
~メール例~
○○社
△△様
スーツ社の宇万です。いつもお世話になり、ありがとうございます。
先日は、お忙しい中お時間を割いていただき、ありがとうございました。
ご提案いただいたプランに少し手を加えさせていただきました。
添付いたしますのでご確認のうえ、進めていただければと存じます。
部長の□□もよいプランだと申しておりました。御礼申し上げます。
以上、お忙しい中お手数をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
朝晩寒い日が続いておりますので、ご自愛くださいませ。
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結びの言葉というのは、丁寧なメールの基本。文章の最後に来るものですから、気を使っておくとよりよいといえます。
毎日たくさんのメールをやり取りする中で、事務連絡だけでよい相手もいますし、実際そうしたメールをよこす人も多いと思いますが、だからこそ大切な相手には、気を使ったメールを書いて印象付けることで、ビジネスも成功につながるでしょう。
なお、メールによく使われる「取り急ぎ」ですが、よほど親しい相手や、急ぎの連絡でない限りは、失礼ととらえられる場合もありますから、避けた方が無難でしょう。
最近は、Slackなどのチャットツールを使うことも増えています。Slackにメール文化を持ち込んで宛名から始めるのは本末転倒ですが、反対に、メールがチャットのように使えるのは社内の親しい相手など限られた相手のみだといえます。
みんなの気持ちがカサついてしまっているきょうこのごろ。すこしでも相手の気持ちがおだやかになるメールを書けるように心がけたいですね。
文/近藤とも