堅実女子の皆さんは、日々オフィスやいろんな場所で敬語を使うことがありますよね。
意外と間違った使い方をしていたり……、この表現は正しいと思いますか?
先送りしていたことについて「この件はどうしましょうか?」

すこし面倒な件があって、ひとまず先送りに。でもそろそろ手をつけなくてはと取引先のかたに「この件はどうしましょうか?」と尋ねたのだけど……。
<こたえと解説>
「この件はどうしましょうか?」という聞き方はNGです。
印象としては間違っている感じはありませんが、目上のかたと話すときには「どう」ではなく、「いかが」とするのが適切です。
また、「この」もより丁寧に「こちら」とするとさらに好ましくなります。
ですから
「こちらの件はいかがいたしましょうか」
あるいは
「こちらの件はいかがしましょうか」
とするとよいでしょう。
取引先のかたも今日は乗り気になってくださり、プロジェクトは無事に進みそうです。
話しながらメモを読み返してみると、確認しておきたいことが数点あることに気が付きました。
そこで 「すみません、確認させていただきたいのですが」 とあなたは切り出します。
でも、この聞き方はNGです。
なにかを話し出す際、「すみません」と口癖になっている人も多いでしょう。
「すみません」には、謝罪、感謝、依頼の3つの意味があります。けれども、何かをしてもらった際には「すみません」より「ありがとう」のほうが、感謝の言葉として気持ちが相手の気持ちもよいはず。
今回の「すみませんが」は、依頼の意味にあてはまります。お店で注文をしたいとき店員さんに「すみません」と声をかけるのと同じ使い方です。
しかし、人によっては「申し訳ないけど聞きたい」というようにとられることもありますし、「すみません」自体があまり丁寧な言葉ではありません。
ここでは 「恐れ入りますが、確認させていただけますか」 と、「恐れ入りますが」を使いましょう。
「恐れ入りますが」はクッション言葉として、いろんな場合に使えますし、品をよく見せるためにも便利です。