仕事&マネー 「人望がある上司」と「人望のない上司」の違いとは?5つの特徴を解説

仕事の悩みとして多く挙げられる、職場の人間関係。どんなに仕事自体が楽しくて、条件に満足していても、人間関係が円滑でなければ無理!という人も多いはず。

特に、仕事上で一番頼りにしたい上司との関係は、仕事をする上で無視できないものです。これまで複数の上司のもとで働いてきた人も多いでしょう。一口に「上司」と言っても、いろいろな人がいますよね。

今回は、「人望がある上司」と「人望のない上司」の特徴を見ていきましょう。(本記事では、どちらも実務能力が高いことを前提としています)

上司と部下、どちらも自分では選ぶことが難しい関係。

「人望がある」ってどんな意味?

そもそも「人望がある上司」とはどんな人のことをいうのでしょうか。デジタル大辞泉(小学館)では、「人望」を「信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること」としています。

つまり、「人望がある上司」とは部下はもちろん、関わりのある人たちから信頼されている上司ということができます。

「この上司になら、ついていきたい」
「一人ひとりのメンバーと向き合ってくれる」

このようにチーム全体のモチベーションを上げることもできるので、「人望のある上司」は結果的に仕事で高い成果を上げられることも多いのです。

「人望がある上司」の特徴5つ

ここからは、「人望がある上司」の特徴を5つ挙げていきます。皆さんの職場にも当てはまる人がいるのではないでしょうか。

1.感謝や謝罪をすることができる

人望がある上司は、「ありがとう」「申し訳ない」を相手に伝えられる人です。当たり前のことと思う人もいるかもしれませんが、これらの言葉は自己中心的な人からは、なかなか出てくるものではありません。「何かをしてもらって当たり前」「どんな時でも自分は悪くない」と思っていたら、わざわざ感謝や謝罪の言葉なんて伝えませんよね。

自分のことだけを考えている上司に、進んでついていきたいと思う部下はどれほどいるでしょうか。

2.部下を褒めることができる

一人ひとりのメンバーの力を引き出し、チーム一丸となって目標に向かおうとするのが、人望のある上司の姿勢。部下が何か成果を上げれば、自分のことのように嬉しく思いますし、みんなの日々の頑張りをしっかり見ているものです。だから、部下の良いところを見つけては褒めるでしょう。

一方で、自分に自信がない上司はなかなか他人を褒めることがありません。自分よりも目立つ部下が出てくれば、徹底的に潰そうとする人までいるようです。

そんな上司のことを部下はよく見ています。器の小ささに、内心では呆れているものです。また、目立てば潰されるとわかっている上司のもとで、積極的に成果を出したいと思える人はそういないでしょう。

3.部下に振り回されない

前述の通り、人望のある上司とは、自己中心的にならず、部下のことをきちんと見ている人と言えます。しかし、これは何も部下のご機嫌取りに徹するということではありません。

上司と部下では、見える景色や入ってくる情報の量や質が違います。部下の言うことを全て聞いていたら、長期的・客観的に妥当な判断をすることは難しいでしょう。それに、「Aさんはこう言っていたけど、Bさんは嫌だといっている」など、振り回されている上司を見て、頼りなく感じる部下は多いでしょう。

部下を理解しようとする姿勢や聞く耳は持ちながらも、振り回されることはない。それが人望のある上司に見られる特徴です。

4.押し付けない

一人ひとりのメンバーの心に訴えかけ、チームを率いていくには、リーダーが組織や自分の考えを伝えることが大切です。しかし、だからと言って、

「自分はできたんだから、みんなできるだろう」
「この仕事は、こういうものだ」

と、自分の物差しで全てを測ろうとはしません。

自分の考えを押し付けるのではなく、伝えようとするのです。人望のある上司は、パッションと冷静さを兼ね備えている人とも言えます。

5.部下を信じることができる

ここまで、人望のある上司の特徴として、「感謝や謝罪をすることができる」「部下を褒めることができる」「部下に振り回されない」「押し付けない」を挙げてきました。これらができるのは、部下のことを信じているからではないでしょうか。

人望のある上司は、部下から信頼されている上司と冒頭で説明しました。部下に信頼してもらうには、まずは上司自らが部下のことを信頼することが大切でしょう。

「あの人なら、この仕事をうまく進めてくれるだろう」など、部下を信じる気持ちは、必ずポジティブな結果となってあらわれるはずです。

「人望のない上司」の5つの特徴

ここからは、反対に「人望のない上司」の特徴を5つ挙げていきます。

「結局自分のことしか考えていないよね」と思われている上司は少なくない…?

1.自己保身に走る

自分のミスを部下に押し付けるなど、自己保身に走る姿勢は、人望のない上司によく見られる特徴です。他にも、自分の部下が理不尽なことで窮地に陥っている時に、自分は巻き込まれたくないと、見て見ぬふりをすることもあるでしょう。

自分のことだけを考える上司についていきたいと思う部下は多くありません。

2.実績を独占する

ミスは部下に押し付けるにもかかわらず、手柄は自分だけのもののように、自分の上司に報告する人もいます。チームで何か成果を出したとして、社内外から直接評価を受けるのは、チームの代表であるリーダーであることが多いでしょう。しかし、人望のある上司は「おかげさま」の気持ちを忘れずに、関わった部下に対する感謝を伝えるものです。

3.部下を褒めない、認めない

人望のない上司は、目先や自分ことしか考えられません。長期的に考えれば、一人ひとりの部下が活躍し、成果を出してもらうことが、チーム全体、ひいては自分の評価につながるにもかかわらず、自分以外の誰かが目立つことを許せないのです。

「あなたは経験不足だから、まだ無理」
「自分の時は、もっとできた」

など言って、部下から仕事を奪ったり、相手を下にすることで自分の力を見せつけようとしたりします。

4.人によって態度を変える

自分だけの基準で人に上下をつける人も、人望がない人です。多くの場合、その基準は自分にとって利益があるか、ないかがポイントのよう。

年齢や経験の長さなどに応じて、言葉遣いなどを変えることはあるでしょう。年長者には敬語を、後輩や部下にはカジュアルにといった感じです。でも、あからさまに相手を下に見る態度は、その相手だけでなく、周りにいる人たちを不快にします。

そんな上司を見ていたら、「今は良くても状況が変わったら態度が豹変しそうだ」と部下は信じることができなくなってしまうのではないでしょうか。

5.約束を守らない

どんなに部下のことを想い、人柄が良くても、約束を守らない上司には、なかなかついていきたいとは思えないもの。期限を守ってくれない、いつも無断で遅刻してくるなど……。多忙で忘れてしまっているだけかもしれませんが、仕事にまで影響が出てくるとなると問題ですよね。

☆☆☆

「人望のある上司」と「人望のない上司」の違いを挙げてみました。思い当たる人がいたという人もいるのではないでしょうか。

実務能力が高いことを前提に、人望が厚いか、ないかの違いは、部下と向き合い、それをきちんと言葉や態度で表していると言うことに尽きるのかもしれません。上司の立場にある人は、ぜひ振り返ってみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
部下に信頼される上司が意識している5つの心得
信頼されている上司は口にしない、3つの「できない」
「部下のやる気を奪う上司」が伝えそびれている3つのこと