仕事&マネー 株主優待を目的として投資したい場合の3つの注意点

株式に投資することで得られる株主優待ですが、投資するのはあくまで元本保証のない株式であることから、株主優待だけではなく株価水準にも目を配る必要があります。

注意点をよく確認してから投資をしよう

株式のリスク

株主優待とは、株主優待実施企業の株式を購入すると、その企業の商品やサービスの割引券などが受け取れる株主への利益還元サービスです。

株主優待は権利を得られる権利付最終日までに株式を購入すれば株主優待を受取る権利を得ることができ、権利付最終日から2~3か月後に株主優待が自宅に届きます。

株主優待はその企業のサービスの割引または無料で受けられたり、または株主限定のオリジナル商品やサービスが受けられたりするのも魅力です。

一方で、株主優待を得るために投資した株式は元本保証のない金融商品です。

株式は、基本的にその企業の業績しだいで価格が変動しますが、どんなに業績が良くても株式市場全体が大きく値下がりしたときや、それ以上の利益増加が見込めないときには値下がりすることもあります。

例えば、株主優待が人気のイオン(8267)ですが、リーマンショック前までに株価は3,000円を超える株価であったのが、リーマンショック時に525円まで下がりました。例えば、イオンを100株買っていたとすると30万円が5万円と25万円損したことになります。

株式は売らなければ損にはならないため、2021年には3,600円(100株で36万円)まで値上がりしているため、そのまま保有していれば25万円損することはないわけですが、株価の変動は株主優待の価値に比べるとかなり大きな変動額であるため、いくら株主優待目的といえどの株価は無視できないわけです。

株価水準は主にその企業の業績により変動するのですが、株主優待目的の投資の場合は、次に紹介する2つの注意点に気を付けながら保有してほしいです。

注意点1:株主優待特有の株価変動

株主優待目的で投資しようと考えるとき、魅力的な株主優待内容であるほど他の人も同じようにその企業の株主優待を魅力に感じていることが多いです。

そのような株主優待が人気の株式は、株主優待の権利が得られる権利付最終日を基準に特有の動きをします。

イオンの例でいうと、イオンの権利付最終日は2021年2月24日だったのですが、翌営業日の権利落日である25日には株価が急落しています。

このように、多くの人が株主優待目的で買われている株式は権利が得られる日までに株価が上がりやすく、権利が受け取れない日には株価が下がりやすい傾向にあります。

株式はできるだけ安い水準で買った方が良いので、株主優待が人気の銘柄は目先の株主優待にとらわれ権利付最終日に近いところで買うのではなく、権利落日や権利付最終日が大分先だというところで買うのがおすすめです。

注意点2:業績にも注意

株主優待は安定的な個人株主に長期で株式を保有してもらおうという企業側の政策であるため、基本は配当金のようにあまり変動することはありません。

株主優待が今年1,000円の優待券で翌年には500円になって、翌々年には1,000円になったというように変動することはありません。

しかしながら、赤字が続いて維持するべき資本が欠損しそうであるなど業績悪化により財務内容が悪化すれば、倒産するわけにはいかないため株主優待が改悪となることがあります。改悪は、株主優待目的で投資されることが多い株式を大きく下落させる要因となります。

株主優待目的での投資は値上がりで売却しようと考えていないことが多いため、業績をそこまで見ていないかもしれませんが、業績が悪化すると株主優待が改悪して株価が下がることがあるため、業績悪化の情報には注視した方が良いでしょう。

注意点3:好業績にも注意

好業績にも注意が必要です。株主優待目的での投資は値上がり益を期待しているため株価が上がっても売らないことが多いでしょう。

しかしながら、株式はずっと値上がりし続けることはありません。

例であげたイオンでいうと、値下がりしてもずっと保有していれば元本は戻ったわけですが、

やはり大きく利益が出ているなら売っていれば25万円も損することなく下がったところで買えば良かったとも考えられます。うまく高いところで売って一番安いところで買うというのは実際難しいものですが、株主優待の価値よりかなり大きな評価益となっているのであれば売ることも考えた方が良いでしょう。

なお、売却するときには長期優遇特典に注意が必要です。

長期優遇特典とは、長期保有の株主に株主優待をグレードアップさせる特典です。

例えば、オリエンタルランド(4661)は通常100株で1枚の東京ディズニーランドワンデイチケットを受け取れるのですが、2018年9月から2023年9月まで長期保有していた株主は100株でもチケットが4枚受け取れます。

この場合途中で売却していると、買い戻してもこの長期優遇特典を受けることができないことがあります。

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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。@DIMEでは主に投資関連の記事を執筆中。