仕事&マネー 20~30代を中心に口座が増加!若年層に「つみたてNISA」が人気の理由

若年層を中心に、人気が出ている「つみたてNISA」。その人気の秘密をわかりやすくご紹介します。

資産運用は若いうちから!

そもそも、つみたてNISAとは?

通常、投資信託などの金融商品に投資して利益を得ると、税金が一律20.315%課税されます。つみたてNISAは、その通常課税される税金が非課税になる制度です。つみたてNISAは、金融機関で投資用の証券口座とは別につみたてNISAの専用口座をつくり、その口座から投資することで利益が非課税になります(証券口座もつくることが必要)。

つみたてNISAの口座からは、上記のような条件でないと投資できないようになっています。

条件は、「積立による投資」「年間40万円まで」「金融庁指定の投資信託」で、その条件をもとに20年間非課税になり、2037年まで投資することができます。

年間40万円までの積立投資は月あたり3万3,333円となります。

なぜ人気なの?投資初心者にとってのメリット

つみたてNISA口座は、2021年3月末時点で361万5075口座に達し、前年同期142万口座増え、四半期ベースの増加数が過去最高となりました。口座の拡大の中心は20~30代で、開設数の50%近く占め、若い世代を中心に増加していることがわかります。

つみたてNISAには以下のようなメリットがあるため、人気であると考えられます。

①非課税期間が20年間

年間40万円の新規投資金額に対して20年間非課税になります。

同じNISA制度で(一般)NISAがありますが、こちらが非課税期間5年間であるのに比べ、つみたてNISAは20年と非常に長い期間非課税になります。20年間非課税期間もあれば、非課税期間切れを気にしなくて長期で運用することができます。売却しない限り、分配金や売却益は20年間非課税です。

②投資商品が限定されているから、初心者でも投資しやすい

金融商品には、株式、投資信託、ETF、REITなど様々なものがあります。つみたてNISAでは投資信託に限定され、さらに投資信託の中でもコストの低い長期運用に適した銘柄に限定されています。

投資信託は、自分の好きな金額で購入することができ、好きなタイミングで売却できる金融商品です。その中身は様々な銘柄の株式に分散投資されているもので、その銘柄選びや売買はプロの運用投資家が行います。投資する際に、個別企業の分析や業績予想が必要ありません。

概ね、日本株式、米国株式などの投資地域を選ぶか、株式だけでなく債券やREITなど他の種類の資産も組入れられたバランス型といわれる銘柄かを選ぶだけで投資できます。

投資は積立で行いますから、最初の銘柄選びだけ行えば、後は自動で毎月資金の引落し後自動買付されます。

③若年層の間で資産形成の機運が高まっている

「老後資産2,000万円問題」で取り沙汰されたように、今の若年層は老後資金の枯渇の恐れが高いです。介護費用などの社会保険料の増加、少子高齢化による年金受給額の減少、退職金制度の廃止など現在の若年層は今の年金で生活できる高齢世帯と比べて状況が大きく異なります。また、金利低下や住宅ローン減税制度、住宅価格の上昇により、住宅ローン残高は右肩上がりでその返済期間平均も約31年と75歳まで返済が続くという世帯が多くなっており、老後に資産が家だけということにもなりかねません。

低金利の預金にいれておいても増えない中で、毎月少しずつ利回りのある投資信託に積立することで長期資産形成をしたいという機運が高まっています。

つみたてNISAのリスクを低減する仕組み

つみたてNISAで投資する投資信託は、基本的に株式に投資されているので、株式自体は日々価格が変動するものであるため、元本保証はなく、買付価格より売却時の価格が下回っていれば損をします。

しかし、つみたてNISAのルール通りコストの低い投資信託に積立投資することで、価格が高いときも安いときも毎月変わらず買付することで、買付価格を少しずつ下げていきます。

今の水準が高いのか安いのか予想することは難しいですが、価格は大きく見ると景気変動と同じく4~5年の間隔で一番の安値、高値を迎えます。長期で毎月購入していくことで、買付タイミングを分散させて一番の高値で買うことを防ぎます。

このような買い方は、一番の安値で一括購入することに比べると利益額は小さくなりますが、実際に一番の安値で購入することは不可能であり、高値で買ってしまうリスクもあることから、初心者にはこのように積立で購入することで、損をするリスクを減らすことができ、3~5%の利回りを目指します。

つみたてNISAの非課税期間20年というのは、この積立投資の効果を最大化できる期間です。金融審議会市場ワーキング・グループの報告書では、1985年以降に内外株式・債券の投資信託に積立投資した結果、保有期間5年間では損する出現割合が8%あるところ、保有期間20年では損する出現割合が0で、50%の出現割合で2~6%の運用利回りで運用できた結果となっています。この場合100万円分積立投資した結果、20年で運用成果が185~321万円になったことになります。

つみたてNISAはいつでも売却可能ではありますが、できるだけ長く続けることで資産形成につながるため、余裕資金の一部を少額ずつ積立して始めてみると良いでしょう。

(参考)
2021年7月16日 日経新聞 「つみたてNISA、3月末に361万口座 増加幅が過去最高」
2021年7月5日 日経新聞 「住宅ローン世帯 負債超過額4割増 膨らむ老後リスク
令和元年6月3日 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書報告書
01.pdf (fsa.go.jp)

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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。@DIMEでは主に投資関連の記事を執筆中。