仕事&マネー 株の値下がり時、投資している資産はどうするのがよい?

日本株市場は8月に入り値下がりしており、不安になっている方もいるでしょう。このように値下がりしてしまったときはどうするのが良いのでしょうか。

下がると一気に不安になる……

8月の株式市場の状況

8月の日本では、新型コロナウィルスのデルタ株による感染拡大により緊急事態宣言の地域が拡大され、外食産業や旅行業界が更に大きな影響を受けています。また、製造業においては半導体不足により、需要があっても生産できない状態が続いています。このような状況により、日経平均は2021年に入って3万円超まで上がったものの8月には2万7,000円を割れる局面もあり、2万7,000円~2万8,000円前後を行き来している状況です。それに対して米国市場は好調で、8月16日に史上最高値を更新しています。

このような日米の違いは、ワクチンの接種率によるものとされています。日本は接種率が約4割、米国が約5割、イギリスが約6割となっており(ワクチン接種が2回完了した割合)、米国は経済活動が再開され、経済成長率も予想より上方修正され好調となっていることから、米国株式が好調です。

一方、日本では米国に比べるとワクチン接種が遅れており、経済再開が遅れていることから、8月の株価は低迷しているものの、今後ワクチン接種率が高くなっていけば日本株も値上がりする可能性があります。米国市場においては、経済好調により物価が上がり米国金利が上がれば、低金利の中で株高となっている流れから値下がりする可能性もあります。

このような状況下で、保有商品別にどうするべきかご紹介していきます。

投資信託の積立を行っている場合

投資信託の積立は、長期で少額で積立をすることにより、ドルコスト平均法の効果で取得単価を下げていくものです。ドルコスト平均法は、買付時期を一時点ではなく長期にタイミングを分散させることで、高いところで買ってしまうことを避ける方法です。また、一定金額で購入するため、価格が高いときには少ない口数しか購入できず、安いときにはたくさんの口数を買うことになるので、買付単価を買っていく毎に引き下げていくことができ、さらに基準価額が下がっているときは安くたくさん買うことができるチャンスとなります。

そのため、投資信託の積立を行っている場合には、基本的には値段が下がっていても、気にせず積立を続けることがおすすめです。ただし、値段が下がっていたとしてもまた戻る可能性はもちろんありますが、金額を大きくしたり、大きな金額で一括購入したりすることは避けましょう。

一方で、すでに5年以上積立をしており、大きく評価益が出ている方は売却を考えましょう。投資信託の積立は「高い」「安い」を予想することなく長期で行うことが損をしない秘訣ではありますが、現在の株価水準は米国が過去史上最高値、日本株はバブル時の最高値は超えていないもののバブル後の高値は更新している水準であるので、利益を確定しておくと良いでしょう。

株主優待、配当目的の長期保有株式

株主優待で過去にない水準まで値上がりしているような場合は売却を考えても良いでしょう。株主優待自体の価値よりも、値下がりリスクの方が大きいと考えられるからです。一方で、新型コロナウィルス感染症の拡大防止措置の影響を受けている百貨店、外食産業、旅行業界の株式は現在下がっていても、秋以降ワクチン接種率が高くなって経済が本格再開すれば、株価が戻ってくる可能性が高いため、保有したままがおすすめです。または、追加購入を検討しても良いでしょう。ただし、新型コロナウィルス感染症の影響による業績悪化で財務内容が悪くなっている企業もあるため、そのような企業の株式を保有している場合はこまめにニュースなど最新の情報をチェックする必要があります。

株式売買

ワクチン接種率が高くなれば、日本株は秋以降値上がりする可能性もあります。ただ、米国金利が上がれば米国株式が急落し、日本株も影響を避けられないため、今から購入する値上がり目的の株式は長期保有というよりも短期的な利益を得ると心得て、上がったら売ることを考えておくことが必要です。

今から始めるときは?

投資信託の積立は長期で積み立てることで効果がでるため、今から始める場合には今後値下がりしても値上がりしても関係なく、長期で積み立てる意思を持って始めましょう。投資信託の積立は最初の設定さえすれば後は自動で行ってくれるのでほったらかしにできる方が良いのかもしれません。

一方、株式への投資であれば株式の中では業績は悪くても魅力的な株主優待から大きく値上がりしているような銘柄は避けた方が良いでしょう。財務状況によく注意が必要ですが、酒類の提供がある店舗を持つ外食産業、JALやANAなどの旅行産業、百貨店は株価が低水準にあるため、株主優待目的での投資で狙い目となっています。

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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。@DIMEでは主に投資関連の記事を執筆中。