仕事&マネー 将来の資金が不安…「個人年金」はお得?基本的な仕組みとメリット・デメリット

最近は、30代から老後の資金作りのために個人年金に加入する方や、iDeCoなどの確定拠出年金で運用する方が増えてきています。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、自分にあった老後の資金作りを選ぶには、まずは基本的な仕組みを知り、ライフプランと照らし合わせることが大切です。

この記事では、個人年金の基本的な仕組みと、加入のポイントについて解説していきます。

老後の資金をどう貯めよう……個人年金はお得?

個人年金とは?

まずは、個人年金の基本的な仕組みと種類をみていきましょう。

個人年金の仕組み

個人年金は、「個人年金保険」という保険商品の一種であり、毎月保険料を支払うことで、老後に年金として受け取れる仕組みとなっています。

iDeCoなどの確定拠出年金は、毎月支払う掛け金を自分で運用しなければなりませんが、個人年金は、支払った保険料を保険会社が運用してくれます。

また、保険会社ごとに運用する際の利率が定められており、その利率の高さによって年金の金額が決まります。

この利率は、景気によって変動することから、利率が高いときに加入すると将来の受け取り金額が高くなるので、個人年金選びでは利率のチェックは必須といえるでしょう。

また、もう一つの大事な要素が「返戻率」です。

返戻率とは、支払った保険料に対して受け取れる金額の割合のことをいいます。

もし、返戻率が100%以下であると、支払った金額よりも受け取る金額の方が少なくなり、損をしてしまうので、返戻率は100%以上の保険会社を選ぶようにしましょう。

〈個人年金選びの3つのチェックポイント〉

1.利率
2.返戻率
3.年金受け取り期間

個人年金の種類

個人年金は3つの種類があり、特徴や年金の受け取り時期、死亡後の受け取りの可否などが異なります。

1.確定年金

確定年金は、保険会社によって決められた期間に年金を受け取れるスタイルの個人年金です。

万が一、年金の受け取り期間中に契約者が亡くなってしまった場合には、契約時に受け取り人として指定した遺族の方に、残っている年金が支給されます。

なお、受け取り人の遺族の方が亡くなってしまっている場合も、死亡給付金として返金されるので、生存に関係なく支払った保険料を必ず受け取れる点は、確定年金ならではの安心要素といえます。

2.有期年金

有期年金は、10年や20年など保険会社によって決められた期間に年金を受け取れる個人年金です

一定期間に年金を受け取れる仕組みは、1番で紹介した確定年金と同様ですが、有期年金の場合は、年金の受け取り期間中に契約者が亡くなると、年金の支給がそこでストップし、遺族の方も残りの年金を受け取ることができません。

このようなリスクがあることから、有期年金の保険料は確定年金よりも安い傾向にあります。

なお、生きている間のみ年金が受け取れる有期年金は、公的な年金が支給される65歳※までの資金作りなどに適しているといえるでしょう。

※2021年9月現在

3.終身年金

終身年金は、年金の支給開始の年から一生涯年金を受け取れる仕組みの個人年金です。

終身年金に関しては、保険会社によって保証期間が設けられており、契約者が亡くなった場合は、その保証期間中に遺族の方が年金を受け取りつづけることができます。

生きている限り一定の金額を受け取れる安心が終身年金の大きなメリットですが、保険料は確定年金や有期年金よりも高い傾向にあるため、長生きをしないと元がとれない可能性がある点は注意が必要です。

個人年金の途中解約は要注意

個人年金は、老後の資金を積み立てて、将来に年金として受け取れるシステムになっていますが、払い込み期間中に解約をすると、支払い額から一定の割合が引かれて払い戻しがされます。

このような状態を「元本割れ」といいます。

特に契約してから年数が浅い場合は、払い戻される額が少なくなる傾向にあるため、契約前にその保険会社の解約時のルールを確認しておくことが大切です。

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