家計簿のつけ方やお金の計画は人それぞれ。自分に合った方法を見つけるのがいちばんです。今回は、筆者が行っているお金の管理や計画方法をご紹介します。

お金が貯まるノートを作ってみよう
今は来年の手帳が売り出されている時期ですが、お金の管理に関するノートや手帳をつくるのがおすすめです。お金の情報ですので、普段持ち運ぶ手帳に記載するのは適切ではありませんが、どんな手帳、ノートでも構いません。また、ノートではなくエクセルで管理するのでもよいでしょう。
ノートが用意できたら、以下の手順でお金に関することを記載していきます。
①大まかな目標を立てる
②長期貯蓄目標を立てる
③月ごとの資金管理
④検証
①大まかな目標を立てる
お金を漠然と貯めるだけでは楽しくありません。目標があるから貯めることができます。これから、必要となる目的別に必要な金額を大まかに算出します。
参考として、結婚、住宅資金には以下の金額がかかるといわれています。
■結婚資金
2019年の平均総額は354.9円に対し、2020年は292.3万円と結婚式にかかる費用が大きく減少しています。2020年は新型コロナウィルス感染症の影響により挙式、披露宴を縮小して実施したためです。ご祝儀制の披露宴や披露パーティをした人が受け取ったご祝儀の平均総額は176.8万円となっており、夫婦での自己負担額は2019年が平均149.5万円に対し、2020年は143.7万円とコロナ前とほとんど変わっていません。
一方で、結婚費用については親からの支援がある方は69.4%で、結婚費用援助額は平均156万円となっており、親の援助が得られるのなら自己負担はほとんどないといえます。
(参考)「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」
結婚・結婚式|マーケットを読む・調査データ|リクルート ブライダル総研 (zexy.net)
■住宅資金
住宅資金は、マンション4,545万円、土地付住宅4,397万円、注文住宅3,534万円で、頭金は10%程度が望ましいと考えると頭金で300~500万円用意したいところです。
現在、首都圏のマンション価格が高騰しており、結婚後も働き続け立地の良い場所に住みたい場合には必要な資金もさらに増えてくるものと考えられます。

②長期貯蓄目標を立てる

次に目標のためにどうやって貯めればよいか考えます。
毎月どのぐらい貯めなければならないかわかり、その金額が無理と考えればその目標は本当に必要なのか再検討する必要も出てきます。
今から5~10年後に必要な資金で現在すぐに使わないものであれば、運用で貯めるのもありです。投資信託で毎月コツコツ積み立てることで、普通預金より高い利回りで運用できる可能性があります。
③月ごとの資金管理

計画を立てたら、毎月の実際の資産額を給料日時点または月末時点など毎月一定時点で、書き出します。株や投資信託など価格変動のあるものはそのときの時価で記載します。
こうすることで毎月の実際の資産額を見つめなおすことができます。これと同時に毎月何に使ったか見直すといいでしょう。同時にアプリなどで家計簿をつけていれば何にどれだけ使いすぎたか把握できます。また、クレジットカードなどの明細を確認して、無駄遣い、節約できた部分をチェックします。
④検証
1年たったら検証してみましょう。なかなか計画通りには進まないことがほとんどです。あまりにも無理な計画でやる気がなくなってしまうのであれば、計画自体を見直し、大きな無駄遣いはないかなど検証します。月ごと、年毎の資産の推移を線グラフなどで書き、資産の増減を視覚的に見てみるのもおすすめです。
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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。@DIMEでは主に投資関連の記事を執筆中。