仕事&マネー 期待しすぎは禁物!「後悔しない転職」のために意識しておきたいこと

2021年も終わりに近づいてきました。切りのいいタイミングで転職しようと考えている人もいるかもしれません。年明けから転職活動を始めて、4月には新しい職場で働き始めたいとイメージしている人もいるでしょう。

「35歳転職限界説」はもう過去のことと言われたり、ミドル世代向けの転職サービスが注目されたりしていますが、誰もが毎回納得のいく転職ができるとは限りません。30代以上の読者で、高い専門性や年齢に見合った経験などを持っている自信がない人は、「これが最後の転職」という意識で転職活動に臨んだ方がいいでしょう。

「これが最後の転職」と考えるとき、どのようなことに気をつければよいでしょうか。具体的に挙げていきます。

「満足のいく転職」「後悔する転職」、何が違うの?

1.期待しすぎない

「転職すれば、今ある悩みがすべて解決する」と期待しすぎないことは大切です。環境さえ変われば、何もかもがリセットされると考えてしまう人も多いようですが、本当にそうなのでしょうか。

たとえば、あなたが今の職場で、上司に正当に評価してもらえないことに、もどかしさを感じているとします。その原因が上司ではなく、あなた自身にある場合、たとえば高い評価に見合ったスキルや実績がなかったり、自分の能力をアピールする術を知らなかったりすれば、上司が変わったとしても、「正当に評価してもらえない」という同じ状況に悩む可能性があるのです。

環境を変えようとする前に、今の状況が、どうして生まれてしまったかを振り返ってみることも大事でしょう。

2.「得るものもあれば、失うものもある」ことを覚悟する

転職理由は人それぞれ。「キャリアアップをしたい」「新しいことにチャレンジしたい」など、今の状況をより良くしたいと思う人もいれば、「プライベートの時間がほぼない状況をどうにかしたい」「今の給料だと生活に余裕がない」など、今ないものを補うために転職を考える人もいるでしょう。後者の人は、転職によって、ワークライフバランスの両立や給料アップという望むものを得られるかもしれません。一方で、今あるものを失う可能性もあることも覚えておきましょう。たとえば、「残業はなくなったけれど、給料が下がった」「給料は上がったけれど、労働時間が長くなった」などが挙げられます。

ネガティブな点に意識が向いてしまうと、満足していることにはなかなか気づけないもの。空気のように“あって当たり前”になってしまうからです。転職してみてはじめて「前の会社は福利厚生が充実していたんだな」「いかに前の職場では人間関係に恵まれていたか、離れてみてわかった」と感じる人も少なくありません。

3.ネガティブな感情でいっぱいの時に決断しない

ここまでの内容と重なりますが、ネガティブな感情でいっぱいのときは、なかなか客観的に物事をとらえることが難しいものです。

「もう耐えられない!早く転職したい…!」という思いがあふれているときは注意が必要でしょう。感情的になって会社を辞めてしまったことを、後悔するかもしれません。

なお、心身に影響が出ている、ハラスメントなどを受けている場合は話が別です。はやく行動を起こした方がいいでしょう。

4.転職先が決まってから、退職の報告をする

経済的・精神的な余裕を持つことを考えて、できる限り、転職活動は在職中にはじめ、内定をもらってから退職の報告をすることをおすすめします。

「きっとすぐ転職先が決まるだろう」と思っていても、何が起こるかわからないからです。予想以上に難航する場合もありますし、今回のコロナ禍のように急に採用を控える業界や企業も出てくるかもしれません。

転職は慎重に

転職によって、希望を叶えられた人はもちろんたくさんいるでしょうが、納得できない状況にいる人も確かです。転職することが珍しくなくなった今日この頃ですが、「転職したけれど、やっぱり合わない」「もっと良い職場があるはず」とそう頻繁に転職することはなかなか難しいでしょう。もちろん、高いスキルや豊富な経験を持つ、いわゆる“市場価値の高い”人たちなら、引く手あまたなのかもしれませんが、皆が皆、「嫌だからと」そう簡単に転職することはできないのではないでしょうか。

後悔しないためにも、転職を考えるときは、今回挙げたことを意識してみてくださいね。

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