仕事&マネー 「やりがい搾取」が横行する職場に見られる特徴3つ

仕事において、何に「やりがい」を感じるかは人それぞれ。高い収入を得ることだけを重視する人もいれば、自分自身のスキルアップや誰かの役に立っていることに喜びを感じる人もいるでしょう。「やりがい」は、私たちがモチベーションを高く持って働き続けるために、大切なことなのです。

一方で、「やりがい」がいいように使われる「やりがい搾取」という言葉もあります。「やりがい搾取」とは、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、経営者が本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為を指すと言われています。

今回は、「やりがい搾取」が見られる職場の特徴を挙げていきましょう。安月給だけど、スキルアップや他人や組織に貢献することに「やりがい」を感じる人は、参考にしてみてください。

1.何年経っても、条件や待遇が改善しない

「今は会社が成長段階だから、少ない給料でも仕方ない」など、目下のところは収入が低くても、きっと今頑張れば、将来は高い給与として還元されるはず!とお互いを鼓舞している職場は少なくないでしょう。

特に立ち上がったばかりの企業で、最初から社員に安定した収入を約束できるほど、売り上げを出しているところは多くありません。

しかし、その状況が何年も続いていたら…?とはいえ、今の時代、給料が右肩上がりの企業は多くないでしょう。そのような中、特に「やりがい搾取」と考えられるのは、いつまでも改善の見通しも示さず、「今頑張れば、そのうち状況は改善されるはず」という根性論・理想論だけで、社員を引っ張っている組織。きっと、この先も同じ状況が続くかもしれません。

このような状況下、さまざまな事情で社員が離れていく組織も多いでしょう。特にスタートアップ企業では珍しくないことです。どんな状況でも、チームの一員として働き続けたいか、本人の意思が問われているのでしょう。

2.「みんな」を強調する

「みんな、こんな遅い時間までありがとう」
「みんな、安い給料で頑張ってくれている」

「みんな」を強調することで、何か疑問を呈したり、意見を言ったりすることに罪悪感を持たせる雰囲気を作り出している職場もあります。このように無言の圧がある職場では、何か言いたいことがあっても、「自分のわがままなのかな」と思ってしまうでしょうし、周りも「私たちだって我慢しているのに…」と感じるかもしれません。

3.社外の複数の人に「やりがい搾取」であることを指摘される

ここまで「やりがい搾取」が見られる職場の特徴を挙げてきましたが、そこで働いている本人はなかなか気づくことは難しいものです。組織全体がそのような雰囲気だと、「みんなこんなに頑張っているのに、給料のことを言うなんて…」と罪悪感を覚えてしまう人もいるでしょう。

状況を客観視するために、大切にしたいのが第三者の声。社外の人と話しているとき、「それって、やりがい搾取では?」と指摘されたことはありませんか。「会社の事情を知らない人がいう意見なんて」と放っておかず、耳を傾けることも大切です。もし、複数の人に心配されたようなら、あなたは「やりがい搾取」をされているかもしれません。

「やりがい搾取」だとわかっていても続ける人、そもそも「やりがい搾取」だと思わない人

「やりがい搾取」だとわかっていても、続けるか。そもそも「やりがい搾取」だと思わないか。これもまた、人それぞれでしょう。

しかし、注意したいのは、心身に影響が出ている場合。仕事で高いパフォーマンスを出し、結果として組織や他人に貢献できるのは、健康な心身や安定した日常生活があるからとも考えられます。心身に影響が出始めると、そもそも「やりがい」とは何なのかさえ分からなくなってくるでしょう。

真面目で仕事に対する責任感が強く、組織や上司、仲間に忠誠心がある人ほど、「やりがい搾取」の状況から逃れることは難しいかもしれません。今の自分を取り巻く状況、そして自身のコンディションはどうなのか、振り返ってみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
こだわり過ぎると部下が離れていく、上司の4つの正論

「みんな頑張っているのだから」と、我慢しすぎていませんか?