仕事&マネー “書く”習慣をつけて上昇銘柄をキャッチしよう【スゴ腕投資家のアドバイス④】

こんにちは、個人投資家でファイナンシャルプランナーの藤川里絵です。

今回は、上がる株が見極められないというお悩みです。
その①その②その③はこちら)

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Kさん(32歳・販売業) からの相談です。

業績が上がっていたり、話題になっていたりする会社の株は上がると思い、某量販メーカーの株を買いました。でも買ったときよりひと月でずいぶん下がってしまいました(買ったときは1株6600円ほどだったのに今では5600円ほどです)。TVで特集が組まれたり、出店ラッシュだったり、注目を浴びている企業なのに…。これ以外にも話題性があって購入した株が軒並みダメ。上がる株をどう見極めればいいのかわかりません。

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注目すべきは成長期に差し掛かる銘柄

「株価が上がる状態」というのは、 株価が右肩上がりになるときで、会社が一気に成長するときです。少しずつ業績が上がるという程度ではなく、喩えるなら、中学生男子が一気に20cmくらい身長が伸びるという感じです。その後も1年に数センチは伸びますが、一時の急成長に比べればわずかです。そして、やがて成長は止まります。残念ながら、Kさんの買った話題の株は、すでに20cm伸びた後だったのだと思います。身長も株価も、グーンと伸びた後は伸びが鈍化して、やがて止まることが多いんです。

つまり株価は、成長期を過ぎたものは上がりづらく、これから成長するであろうと期待できるものが上がります。投資家は、成長が期待できる株を買いますから、たくさん買われる=株価が上がるんですね。

私の場合、上がりそうな株をチェックするなら『四季報』で業界予測を見ます。もちろん世間でどの程度話題になっているかも気にしますが、ニュースで頻繁に聞く、街でトレンドになっているなどといった株は、短期的に上がってもすぐに下がる場合も多いです。だから、持続性があるかを検討する必要があります。

たとえば、フェイスブックが社名を「メタ」に変えたとき、メタバース関連の銘柄が軒並み上がりました。しかし実際には、これから立ち上げるため利益も出ておらず、すぐに株価は元通り。一方で、企業のデジタル化であるDX関連の銘柄は、国策でもあるので、しばらくは成長しやすいといえます。つまり、株価も継続的に上がりやすいというわけです。

“買い”はこんなタイミング

では、いつ買えばいいのか。基本的には業績の伸びが期待できるもので、チャートが右肩上がりのものを、ちょっと押し目(下がった時)で買います。ただし、これには慣れも必要。私自身も、過去の経験から「あの会社はあの時点がピークだった」「あのとき、こんなふうに復活した」と株のパターンが掴めるには3~4年くらいかかりました。

※押し目(おしめ)・・・上げ相場(株価が上がっている状態)が、一時的に下がること。 その動きを「押す」または「下押す」という。下がったところで買うことを「押し目買い」といい、押し目があったら買おうと待っていることを「押し目待ち」「押し目狙い」ともいう。

書くことを習慣にしよう

株のパターンをつかむために私がおすすめしたいのは、ノートや手帳に日々の売買や学んだこと、気になったキーワードなどを書くことです。私は、メルマガに毎日の売買を赤裸々に書いたり、オンラインサロンの参加者からおすすめしてもらった3年手帳をつけたりしています。手帳には、その日の平均株価や経済関連の出来事などを書いています。

手帳に日々の売買や気づきを記入している。

書くメリットはたくさん! 

一つは、記録兼学びのツールになること。株を買う時に、自分がなぜその株をいいと思ったのか、売ると決めた額を書きます。そして、売ると決めた額になったら絶対に売る。もし損切りしたなら、なぜだめだったのかも振り返って書きます。これが復習になり、トライ&エラーを繰り返しやすくなります。

また、歴史は繰り返すように、株価も繰り返すことがよくあります。同じようなことがあった時に、過去のデータがあれば少しは落ち着いて向き合えますね。また、チャンスである押し目(下がったとき)も掴みやすい。

そして、投資には考え方の癖が出ます。たとえば1000円で買った株を900円まで下がったら売ると最初に決めたのに、980円、970円と下がるうちに不安になり、焦って950円で売ってしまう。または、ズルズルと下がっているのに「また上がるかも」と欲が出て塩漬けにしてしまう。こういう正体不明な不安や欲に打ち勝って、同じ失敗を繰り返さないためにも、書いて見える化します

私自身も、書くことでずいぶん精神力が鍛えられました(笑)。もともと優柔不断ではなかったけれど、書くことで余計な感情を挟まず売買できるようになったと思います。また、3年手帳のように過去数年を振り返れるタイプのノートや日記帳を使えば、去年の今頃はどうだったかもつかめるので、意外な発見もありおもしろいですよ。

書くことについてはこちらもおすすめです。『月収15万円で株投資をはじめたわたしが5年で資産を10倍にした方法を書き込みながら実践する本』 (扶桑社ムック)

書くことで記録でき、学びにもなります。メリットはたくさんですよ。

藤川里絵  
個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー 
https://kilioffice.com/riefujikawa/

2010年より株式投資を始め、主に四季報を使かった投資方法で、5年で資産を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を、日本中の(とくに数字オンチの)人に広めるため、講演活動、パーソナルトレーニングと多岐に活動中。著書に『数字おんちもへっちゃら! 文系女子の分かる! 株の本』(ごきげんビジネス出版)『月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法』(扶桑社)他。 2022年3月には新著『世界一楽しい四季報の読み方』(SBクリエイティブ)を発売予定。

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