
保険は加入しているときは内容を理解したつもりでも、加入から数年たつと、その加入内容について忘れてはいないでしょうか。保険の手厚い保障、無駄のない保険料支払を行うには整理整頓が必要です。
加入している保険をエクセルで整理してみては?
加入している保険は、毎年保険料を支払い、長期でみるとかなり高額になります。ただ、引落しとなっていると、その保険料負担について、つい軽視されがちです。
そこで、年初に加入している保険を整理整頓することで、保障内容に不足がないか、無駄な保険料を支払っていないかを自分で見直すことができます。
もちろん、相談窓口等で保障内容を客観的に見直してもらう方法もありますが、無駄な保険に追加で加入してしまう恐れもありますし、じっくり自分で保険について検討することで、本島に自分に必要な保険だけに整理することができます。
保有の保険証券、保障内容、契約等が分かる書類等で、以下のようにエクセルで整理するのがおすすめです。

ただの管理のためであれば上記のみで良いですが、保険を見直したいと考えているのであれば、さらに詳細にまとめるのもおすすめです。

まとめて分かること
保険内容を整理してみたら、自分で見直すポイントをご紹介します。
パターン1:保障内容が重なっている

上記は、入院すると日額5,000円と保障内容が重なっている部分があります。がん保険でもがん以外の病気で保障されることもあります。
重なっている部分の保障内容を再度確認して、無駄に重なっている部分があるならやめることを選択肢に入れましょう。
また、保険を絞るとしても保障内容とは別に、支払方法が更新の度に高くなる、支払が終身にわたるなども判断材料にできます。
一般的には支払方法により以下の特徴があります。
・更新制
一定年齢毎に更新があり、その度に保険料が高くなる。保障は75~85歳で終了する。
保障内容が手厚く、若いうちは割安な保険料で済む。また、更新毎にその年齢毎に必要な保障をカスタマイズできる。
・終身
保険料は一生変わらず、保障は生涯つづく。若いうちは保険料が割高。保障を追加できることがあるが、途中で保障内容を変更することはできない。
・掛捨
保険料は非常に安く、掛け捨て。保障は基本的な内容が揃っている。既に基本保障内容が決まっており自分で保障を追加できる項目が少ない。
パターン2:節税できる余地がある

保険料は、会社員なら年末調整で所得控除の対象となり、税金を軽減することができる。
平成24年1月1日以後の契約の場合、新生命保険料、介護医療保険料、新個人年金保険料でそれぞれ支払保険料最大8万円(所得控除額は4万円)、最大24万円の保険料(所得控除額は12万円)を所得から減らし税軽減できる。
それぞれの区分で8万円を超えても他の区分を使うことができないことから、それぞれの区分で8万円を最低でも保険料を支払っていれば最大限節税できる。
・新生命
死亡保険、終身死亡保険、学資保険等遺族の生活保障や自分の貯蓄目的に加入する保険が該当
・介護医療
介護や病気になったときに受け取れる保障があるもの。ただし、病気になって一時金が出る等の保険料部分は上記新生命の区分となる。
・個人年金
60歳以降の受取り、払込が10年以上等の契約内容が「個人年金保険料税制適格特約」の要件を満たす年金保険が該当する。老後資金確保のために使える。
所得控除は税率の高い高所得の人の方が節税額が大きくなる。
所得が高い人は最大限使えるように加入するのがおすすめだが、保険料全額が所得控除対象ではなく保険は返ってこないこともあることから、無駄な保障であるなら節税のために加入するのはおすすめできない。
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文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。@DIMEでは主に投資関連の記事を執筆中。