仕事&マネー 「縛るものがないってすごく楽」転々と旅しながら働く“デジタルノマド”生活ってどんな感じ?

コロナ禍になってからリモートワーク化が進み、場所にとらわれない働き方をする人も増えてきました。筆者のまわりでも、働き方が変わって都心部に住む必要がなくなり、地方へ移住した友人・知人もちらほら。コロナ禍が落ち着いたら、そのような自由な働き方の延長で、旅をしながら働く人も増えるのではないでしょうか?遊牧民(ノマド)のように、家を持たずに国内外を転々と旅しつつ、ITを活用して仕事をする人たちのことを「デジタルノマド」と呼んだりします。今回は、コロナ禍前まで世界中を旅しながら「デジタルノマド」を謳歌していた女性にお話を伺ってみました。

いいお仕事、舞い込んできた!

翻訳・通訳の仕事をしているモコさん(35歳/仮名)。時にフリーランス、時に契約社員として生活を送ってきました。一時期、安定を求めて正社員になったことも…。

「しばらくは都内の会社で、正社員として勤務していました。でも、やっぱり自由に働けるフリーランスの方が合っていると思い、1年ちょっと働いた後、正社員は辞めました。辞めるまでにはしばらく悩みましたが…」

しかし、辞めてから1ヶ月ほどした頃に、数年前にフリーランス登録をしていた動画配信を提供する大手企業から、とても割の良い仕事のオファーがあったとのこと。

「幸運にも、すごく良いお仕事が舞い込んで来たんです。数年前に登録して、2、3本の仕事をさせてもらった大手企業なのですが、それ以来は音沙汰なかったんです…。それが人手が必要になったようで、長期に渡るお仕事の依頼をいただけたんです」

他と比べてもすごく単価が高く、興味深い仕事が豊富な大手企業で、フリーランスとして働くことになったモコさん。他にも仕事を引き受けていた企業はいくつかあったのですが、切りのいいところで他でのお仕事は一旦ストップし、しばらくはその大手企業の案件に絞って仕事をすることにしたそう。

どこに行ってもいいんだ!と気づく

しばらくは都内に住み続けていたモコさんでしたが、ある時ふと「今ならどこに行ってもいいんだ」と思い立ちます。

「ネットとパソコンがあれば時間も場所も問わない仕事な上に(納期は守らなきゃいけないけれど)、単価の良いお仕事だったので、正社員だった頃よりも、お金と時間に余裕ができたんです」

恋人がいなかったことも、旅に出たい気持ちの後押しをしたそう。

「1年ほど前に、長く同棲していた恋人とお別れしたんです。だから縛られるものがなかったので、せっかくだから別の場所に住んでみようと思いました」

デジタルノマドの生活スタート!

まずは前々から行ってみたかったペルーに旅立ったモコさん。その後は、ニューヨーク、スペイン、セルビア、モンテネグロ、ドイツ、メキシコ…と続きます。どうやって場所を決めたのでしょうか?

「最初のペルー以外は、本当に成り行きです。以前に海外に留学していたこともあるので、元々海外につてはありました。友人に誘われて訪ねて行ったり、興味深いワークショップがあると聞いて行くことに決めたり…。現地で知り合った人に誘われて付いて行ったこともあります。とにかく流れに身を任せていました」

それぞれの土地に2週間〜3ヶ月など、滞在期間もバラバラだったそう。住むところはどうやって見つけたのでしょうか?

「大体はサブレット(※)かエアビーです。友人や知り合いがサブレットを募集している、という理由で旅先を決めたりもしました」

※サブレットとは、一定期間留守にする部屋を、家具などは置いたまま一時的に他の人に貸すこと

次のページでは、モコさんが感じたデジタルノマド生活の苦労やメリットについて紹介します。

1 2