仕事&マネー アラサー女性の転職②採用側が重視するスキル「OODA」を身につけよう

働き方や社会構造が大きく変わる今、転職を考える人が増えています。前回に引き続き、ウィズコロナ、さらにポストコロナ時代に転職で成功する秘訣を探ります。

転職はライフステージに沿って変化するものといえます。特に女性の場合は結婚、出産、子育てなど女性ならではのライフステージの変化が転職に強い影響を与えることが多いです。ライフステージの変化が顕著な20代後半から30代女性の転職はその動きが活発になる傾向があります。

30代女性が転職の際に留意べきこと

では転職の際に、20代後半から30代女性が特に留意しなければならないことは何でしょう。約500名の転職を成功に導いてきたキャリアアドバイザーで、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている粟野友樹氏(組織人事コンサルティングSeguros 代表)が次のように指摘します。

「自分の希望に偏り過ぎると転職のチャンスを逃しやすくなります。例えば残業のない企業、ワークライフバランスが充実している企業を希望するとします。一方採用側は『企業に貢献してくれる人材』を求めています。転職希望者が自分の優先順位にこだわり過ぎると、採用側とのズレが生じやすくなり、転職活動が苦戦してしまうことになりかねないです」

筆者は転職は婚活にとてもよく似ていると感じます。どちらも双方が納得して決まるという意味で。そのため自分のこだわりを持つことも大事ですが、相手のニーズをキャッチするという柔軟な対応が必要といえます。

採用側も重視!“OODA”スキルを意識しよう

転職希望者にとって「転職後に活躍できるかどうか」が当然気になると思います。これは採用企業側にとっても選考をする際や採用する際の重要ポイントになります。

その際に重視され、今後も必要なスキルとして「OODA」(ウーダ)が重要であると粟野氏は指摘します。

「OODAとは、行動や判断を後回しにすることなく、早く決断して行動を起こすための思考法です」。

OODAには次の4段階があります。

「みる」(観察:Observe)
「わかる」(状況把握:Orient)
「決める」(意思決定:Decide)
「動く」(行動:Act)

4つを繰り返すことによって、次のようなスキルが身に着くといいます。

・情報収集・分析力…課題を発見する論理的思考力

・変化対応力(臨機応変さ)…状況の変化に応じた対応やプランBへの変更ができる力、ヘルプシーキング(助け合いながら成果を上げるチーム力)

・決断力、行動力

「OODA」を身につけた人は、「現場の状況に応じて柔軟かつ的確に判断・実行ができる優秀な人材」と言えます。このスキルがあれば異業種への転職でも活躍できますし、採用側はこのスキルを判断材料にしていると言えるでしょう。

目的別に選ぶ転職サイトやエージェント、コーチングの有効活用

転職活動をする際には転職サイトやエージェントを目的別に活用する方法が当たり前になっています。お勧めのサイトを粟野氏に挙げていただきました。これらの情報を参考に、ご自身に合ったサイトを選んでみてください。

【ハイクラス向けスカウト型転職サイト】

優良企業や敏腕ヘッドハンティングから直接スカウトが届くサイト

「ビズリーチ」…管理職や専門職向け

「リクルートダイレクトスカウト」…ハイクラス、エグゼクティブ限定。ビズリーチ(ハイキャリア向け)に対抗

「iX転職(パーソルキャリア)」…年収800万円以上の希少性の高い企業が多い

【女性特化の転職エージェント】

・「リブズパートナーズ」…(キャリア志向の女性) 女性の管理職に強い

・「type女性の転職エージェント」…(女性の転職typeとの連携)アパレルやエンジニアなど幅広い。

【総合型転職エージェント】

非公開求人件数、情報量が多く、信頼性・実績あり。女性に特化していないものの、女性の転職支援も行っています。転職エージェント内の組織体制が、業界ごとや職種ごとに専門特化して分かれているので総合型とはいえ個別の対応も可能です。

・「リクルートエージェント」
求人数が圧倒的に多いので、転職の状況や相場感がわかる。他のサイトとの比較の面でも目安となる。

・「doda」
業界第二位の求人数。求職者に寄り添う傾向がある。収入査定があるため自分の年収のレベルがわかる。

・「JACリクルートメント」
年収700~1000万円のハイクラス企業に強い。一人の担当者が個人も法人も担当。募集企業に関する濃いorリアルタイムの情報を得ることができる。

・「マイナビエージェント」…第二新卒のサポートを行う


・「パソナキャリア」…母体が派遣会社。領域を限定しているのが特徴

【領域特化中小型エージェント】

専門的なジャンルに特化した転職エージェント

・「MSジャパン」「ムービン」「コトラ」「クライス」「RGFプロフェッショナルリクルートメント」「エンワールド」「アクシス」「コンコードエグゼクティブ」などなど。

【個性的な転職エージェント】

・「ドライブキャリア」…ソーシャルベンチャー(社会問題に対して、ビジネスの手法を用いて問題解決を目指すベンチャー企業)や地方活性化ベンチャーなどの転職も支援。

※キャリアコーチングの活用

キャリアコーチングの利用は有料になるが、上手に活用することで希望に合う転職を実現するサポートになります。

転職業界におけるコーチングは「今の会社にずっと居続けていいのか」「この先の自分のキャリアが不安」と言った悩みの解決の手助けをしてくれるサポーターのような存在です。今後のキャリア設計や転職アドバイスなどのサポートを受けることができます。

20代から30代は「マジキャリ」、30代以上の人生設計をじっくりと考えたい人は「ポジウィル」が役に立つでしょう。

次回はオンライン面接の落とし穴についてお伝えします。

転職サイトやエージェンなどを上手に活用しましょう。

取材・文/夏目かをる