仕事&マネー アラサー女性の転職③オンライン面接の落とし穴。入社後に違和感を覚えないためにやるべきこと

働き方や社会構造が大きく変わる今、転職を考える人が増えています。ウィズコロナ、さらにポストコロナ時代に転職で成功する秘訣とは?

コロナ感染拡大によって今やオンライン面接がすっかり当たり前となっています。今後もオンライン面接が続くと予想されますが、ではオンライン面接で特に気を付けたいことは何でしょう。

まずオンライン面接のメリットは、求職者がわざわざ企業に出向くことがないため移動の時間が節約できます。また採用する企業側も対面のような会議室の予約等の準備が不必要なので、双方ともに効率的に面談に臨むことができます。

ではオンライン面接を成功させるためにはどうしたらいいでしょう。

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザーで、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている粟野友樹氏(組織人事コンサルティングSeguros 代表)は次のようにアドバイスをします。

オンライン面接の特徴と気をつけたいこと

「オンライン面接に限らずですが、オンライン形式は一方からの情報共有に適しているものの、相互コミュニケーションを活発に行ったり、雑談のようにざっくばらんに話す雰囲気作りが難しかったり、という特徴があります。ざっくばらんに話すような雰囲気に乏しく、そのため雑談がしにくいといえます。オンライン面接のデメリットを挙げると、相手の反応が読み取りにくい、リアクションに若干のタイムラグがあるため話す順番が整理しにくくなる。それを解消するには、予め予想される質問に対する回答を整理してオンライン面接に臨むと良いでしょう」

対面の面接ならその場で気になったことを「ちょっとお聞きして良いでしょうか」と気楽に質問できますが、オンライン面接ではなかなかしづらいこともあります。そのため知りたいことや伝えたいことを事前に整理して面接に臨むことが大切と粟野氏は述べます。

「社風や働き方といった認識齟齬が起こりやすい内容については意識的に質問しておくことをおすすめします。また、オンライン面接のみで入社してそのままリモートワークというケースも見られるため、入社後のフォロー体制についても聞いておくとよいでしょう」

オンライン面接の話し方のテクニック

またオンライン面接では、求職者と採用担当者が同時に発言すると、音声がかぶって聞こえなくなる場合もありますね。間のとり方がわかりにくくなることも想定して、面接前に、転職エージェント等を通じて企業から想定する質問内容をヒアリングしてもらい、回答内容を整理しておくと不安も緩和されます。整理して話すことで不安も緩和されますね。

話し方のテクニックも覚えておきましょう。粟野氏は次の4つの項目を挙げています。

1 基本構成は「伝えたいこと+根拠」
2 客観的に判断できる数値を交える
3 具体的なエピソードを盛り込む
4 面接では、テクニックよりも本音重視で伝えよう

情報を共有しやすいのがオンライン面接のメリットです。例えばパワーポイント等で自己PRをする資料を作成しておき、オンライン面接時に画面共有することで、より企業側に伝わりやすくなります。

スキルや実績を具体的な数字(営業成績社内で○番、パソコンのスキルなど)で挙げましょう。説得力が増します。パワーポイントに具体的なエピソードを盛り込み、視覚情報としても伝えることによってさらにアピール力がアップします。

また「テクニックより本音」は伝え方の「基本の基」。本音は人間性を伝える最良の方法です。オンライン面接はどちらかといえば人間性がわかりにくいツールのため、本音で伝えると、あなたらしさがにじみ出てくることでしょう。 今や企業側は面接の前にSNSで希望者をチェックしています。写真を補正しない、飾らずに本音で伝えることが今の時代の転職にとって必要不可欠と言えます。

オンライン面接のデメリット

オンライン面接はデメリットも見逃せないため、注意が必要です。

「オンライン面接で内定をもらったものの、いざ出社してみるとお互いに違和感を覚えるなど、ミスマッチも一部の企業で生じています」と粟野氏。

オンライン面接は五感を使って雰囲気を察することには適していないため、オンライン面接を経て採用された際に、オフィス空間や働く人の様子にギャップを感じる人が少なくないというのです。

「オンライン面談で内定をもらっても、ミスマッチの場合は一か月で退職したなどの例もあります。キャリア上のロスが生じる前に、内定をもらってからも油断しない方が良いです。ベストなのは、オンライン面接以外の場を作ってもらうことです。例えばオフィスを訪問して女性社員と対面で30分ほど雑談してみるのもいいでしょう。転職した理由や社風などをざっくばらんに聞いてみることです」。

働いてから違和感を覚えないよう、できる範囲で取り入れてみてください。

次回はポストコロナ時代に求められるスキル、変わらずに必要とされるスキルとその事例をご紹介します。

オンラインは相互コミュニケーションが難しいもの。入念に準備したいですね。

取材・文/夏目かをる