仕事&マネー 【脱貧困!】つみたてNISAとiDeCo、始めるならどっちがいいの?「つみたてNISA」初心者講座

お金に苦労せず、幸せに生きていくことを目指す【脱貧困診断】。今月は、1月からスタートするつみたてNISAについて、森井じゅんさんに教えていただいています。今回は、つみたてNISAとiDeCoを比較検討したいという質問です。

「つみたてNISAについての質問です。つみたてNISAって、誰でもできるものですか?年齢や資格、収入などで、できる人とできない人がいるのでしょうか。現在、インターネットの証券会社で600万円ほどの株式や投資信託を持っています。これをすべてつみたてNISAにしたほうが得なのではと思っているのですが、どうでしょうか?また、  iDeCoでもいいのかなと考えています。つみたてNISAとiDeCoは、どう違いますか?」(フリー編集者・29歳)

つみたてNISAもiDeCOも税制上のメリットがある投資です。すでに投資経験のある相談者さんの場合、どう運用するのがよいのでしょうか。さっそく、森井さんに詳しく教えていただきましょう。

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つみたてNISAは20歳以上の日本在住者なら、誰でも利用できる

まず、相談者さんのいちばんの質問。つみたてNISAの利用資格ですが、20歳以上の日本に住む方であれば誰でもできます資格、収入などの制限はありません。ちなみに、20歳以上かどうかの判断は、口座を開設する年の1月1日現在の年齢です。

ただし、一般のNISAとつみたてNISAは併用ができないため、一般のNISA口座で新規に投資を行う場合、その年は、つみたてNISAで投資を行なうことはできません。

つみたてNISAの非課税枠は最大800万円。しかし……

次に、相談者さんのふたつめの質問についてです。「つみたてNISAで600万円分の投資ができるかどうか」。

繰り返しになりますが、つみたてNISAとは、一定の投資信託等への投資から得られる分配金や譲渡益に税金がかからない、という制度です。

相談者さんは現在、合計600万円の株式と投資信託をお持ちで、それをつみたてNISAに、と考えているのですね。

つみたてNISAの非課税投資枠は最大800万円、ということで、すべてをつみたてNISAにしたら、今よりも非課税分が得になるとお考えになったのかと思います。

しかし、つみたてNISAは単純に非課税投資枠が800万円使えるというわけではありません。

つみたてNISAでは、毎年40万円の新規投資額が上限です。そして、非課税期間が最長20年であるため、40万円×20年で、非課税投資枠が最大800万円になるという仕組みです。

つみたてNISAは、少額からの長期積立型の分散投資を支援するための非課税制度です。そのため、つみたてNISAで投資信託等を購入する方法は「累積投資契約」にもとづいて、定期かつ継続的な買付けに限られています。

ざっくりと言うと、1ヶ月に1回など定期的に、決まった額の投資信託等を購入し続ける、という契約にもとづいて投資を行なうことになります。つまり、一気に600万円をつみたてNISAにするということは、制度上できないのです。

一方、iDeCoはどうでしょうか。

iDeCoについては以前もお話していますが、日本語で言えば個人型確定拠出年金です。iDeCoは「確定拠出」という名のとおり、基本的に毎月決まった額を運用に回していくもの。そして将来、退職金または年金の形で受け取ることができるものです。

つまり、iDeCoもつみたてNISAと同様、数百万円というまとまったお金を一度に投資に回すという想定の制度ではないのです。

それでは、つみたてNISAとiDeCoの違いはどこにあるのでしょうか?

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