仕事&マネー 正社員とフリーランス(自営業)、同額報酬なら社会保険でお得になるのはどっち?

社会保険の任意継続の注意点

任意継続は2年間で、保険料は原則変わりません。つまり、相談者さんが退職し任意継続を選択した場合、基本的に月3万円弱の負担が2年間続くことになります。一方、国民健康保険料は前年の所得により変わってきます。例えば、フリーランスとして仕事が増え所得が大きくなれば、翌年の保険料も大きくなるでしょう。その場合には任意継続の選択が有利になるでしょう。逆に、所得が下がってしまった場合ではどうでしょうか。国民健康保険であれば翌年の保険料負担は小さくなりますが、任意継続では同額の負担が続きます。

会社を辞めた後フリーランスになると決意し、健康保険をどうしようかと考える際には、今の保険料の比較だけでなく1年後、2年後の状況を考えて選ぶことが大切です。

ただし、退職後にあまりゆっくり考えている時間はありません。国民健康保険への切り替えは退職日の翌日から原則14日、任意継続を希望する場合には20日以内に手続をする必要があります。前もってシミュレーションを行なうなど、しっかり検討してからの行動をお勧めします。

転職か独立か、という判断を社会保険の面から検討したいという相談者さんですが、社会保険は健康保険だけではありません。次回は年金等についてお話していきます。

社会保険の恩恵は大きいけれど正社員は辛い……その場合の判断ポイントを知ることは重要です。

賢人のまとめ

手取り31万円のほとんどが経費に消えしまうようでは、相談者さんの「貯金もできるし税金も安くなるのではと思うし、魅力なのでは」というお考えが現実的とは感じられません。フリーランスになるとしても、本当にそれくらいのお金が仕事に必要な費用としてかかっているのか、もう一度確認してみてください。相談者さんが不安に感じていらっしゃる国保の場合、所得が増えれば負担額は増え、減れば小さくなります。フリーランスになると決意し、健康保険をどうしようかと考える際には、今の保険料の比較だけでなく1年後2年後の状況を考えて選ぶことが大切です 。

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