仕事&マネー 入社以来、給料から毎月2万円貯め続け、やっと250万円まとまったお金ができました。投資を始めたいのですが何からはじめたらいいんでしょうか。K・Mさん(33歳・メーカー事務職)

Aまずは、手持ちの資金を確認して、投資にいくら回せるかを確認しましょう!

株主優待で生活をする元棋士の桐谷広人さんのマネをして、いきなり株式投資を始める人もいるようですが、投資を始める前にまず手持ちの貯金がどれだけあるのか確認することが大事です。
ご質問の方は入社してから10年、毎月コツコツとお金を貯める。これこそ堅実女子のお手本ですね。昨年からアベノミクス効果で日本の株価は値上がりし、投資の環境は整ってきました。定期預金に預けっぱなしでは、もったいない。そうかといってすべてを投資につぎ込むのはご法度です。

まず、普通口座や積み立てているお金を全部合わせて、自分の総資産はいくらなのか、貯金通帳をかき集めてみましょう。
現時点の総資産がわかったら、投資の額や商品を決める前に、病気で入院する、リストラに遭うなど“不測の事態”に備えるお金を確保しておきましょう。

倒産など失業の理由が会社都合の場合は、7日間の待機期間の翌日から雇用保険の失業給付がもらえます。自己都合の場合は失業給付がもらえるまでに3カ月の待機期間があるので、最低でも3カ月分の生活費を確保しておく必要があります。また、相談の女性のように、まだ独身であれば将来結婚のためのお金も用意しておいたほうがいいでしょう。

〝将来使うお金〟〝もしもの時のために備えるお金〟を考えると〝投資するお金〟は、いくらが妥当なのかが見えてきます。
初めて投資をするのであれば、すべての資産を3等分してから投資するお金をはじき出してみてはどうでしょうか。

ご質問の女性の場合、すべての〝将来使うお金〟に80万円、〝もしものお金〟は90万、〝投資するお金〟に80万円、というプランができあがってきました。もちろん、このプランは人によって差はあります。結婚を控えている人であれば、投資のお金は50万円以下にして、将来使うお金を110万円にする。あるいは、もう少し将来への備えを手厚くしたいのであれば、生活費を3カ月分ではなく、半年分ぐらい確保しておくと安心できると思います。
自分の未来予想図をある程度描き、計画を立てるとお金を貯める目標ができるので、貯金もしやすくなりますね。

 

普通口座と定期預金の口座などがセットになった「総合口座」にしておくのがおすすめ

万が一、まとまったお金が必要になった時、普通口座にはあまりお金は入っていなくても「総合口座」なら安心です。例えば、普通口座と定期預金、ほかに「スーパー定期」や「個人向け国債」などの金融商品を持っていたとしても、わざわざ解約しなくてOK。ひとつの銀行内にある預貯金を合わせて90%まで自由に引き出せるからです。手続きは銀行の窓口に通帳と印鑑と身分証明書を持っていくだけ。それぞれの口座番号は変わりません。 私も以前、親の葬式などで急いでお金を用意しなければならない時に40万円を2回引き出したことがありましたが、その時の普通口座の通帳には残高の前に「マイナス」が印字されているだけでした。ATMが稼動している時間であれば夕方以降でもお金を引き出すことができるので、急な時はとても便利です。

「総合口座」の最大のメリットは、普通預金の残高がマイナスになっても利息がとても安いことです。普通預金の残高がマイナスになると「立替利息」がつきますが、微々たるものです。例えば、ある半年間、常に普通口座がマイナス10万円程度の時期がありましたが、その時の「立替利息」は半年でたったの129円でした。これがクレジットカードのキャッシングなどでお金を借りようとすると、最低でも金利は年3~4%はつくので、もし10万円借りたら、金利3%の時で10万3000円返済しなければならなくなります。

「投資を始めたい!」と思ったら、普通口座や定期預金を合わせて、ぜんぶでいくらもっているのか総資産を把握してから、万が一の時などのために、お金を確保しておく。そして〝投資するお金〟を決める。それと同時に銀行の口座を「総合口座」に切り替えましょう。投資する額が決まっても、まだ投資はしません。その前にやることはまだあります!

賢人のまとめ

すべての資産を把握してから万が一の時のためのお金を確保しつつ〝投資する額〟を決める。それと同時に、銀行の口座を「総合口座」に変えておく!