仕事&マネー 【ビジネス女子マナーQ&A】勤め先が多面評価を導入した際、自分がパワハラ上司になっていないか気になる人へ

妊娠、出産、結婚、子供に関する善意の言葉もパワハラワードになりやすい

パワーハラスメント(パワハラ)は、厚生労働省の定義によると、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」とされてます。

部下であっても、業務のスキルが高いことを背景に上司をパワハラする、という事態も起こりえるということですが、今回は、女性の上司が女性の部下に対して、という部分に特化してお話していきましょう。

まず、性差の叱責はいけません。

たとえば、「これだから女は……」「だから女はダメだ」というセリフがあります。これはパワハラ男性上司が女性に言いがちのセリフとされています。これに乗っかるような形で、「だから女はダメって言われるのよ」「あなたみたいな働き方をする女がいるから、女性の評価が下がるのよ」といったことを言う女性上司がいますが、これは明らかに個人攻撃であり、パワハラワードといえます。

また、妊娠、出産、結婚、子供がいるいないなど、個人のライフスタイルに関わることを引き合いに出すのも問題です。

最近では、妊娠、出産、子育てをしながらキャリアアップしている女性も少なくありませんね。先陣を切ってきたからこその苦労もあるでしょう。自分のノウハウを後輩たちにシェアしたいという気持ちもあると思います。

でも、勝手に「お互いママだからこそ、わかりあえている」と思ってしまうのはよくありません。「私のときはもっと大変だったのに……あなたは甘すぎる、もっと頑張らないと」「あなたにとって仕事と家事、どっちが大事なの?」などというセリフは考えの押し付けになり、パワハラと受け取られがちです。

上司であれば、自分と比べる、自分と同じレベルを求める言葉は控え、その人、個人をしっかりみてあげるべきところです。あなたにとっては簡単なことも、その人にどうか、というのは話は別なのです。

もちろん、上司なのだから、突き放してはいけません。たとえば、家事育児と子育ての両立で仕事がうまく回らないのであれば、仕事の段どりの整え方などを、あなたの知見で教えてあげるとよいでしょう。

当然のことながら、「仕事もできないくせに共働きしているけど、そんなにだんなの給料安いの?」などというのは問題外です。余計なお世話ですし、共働き=収入が少ないからというのも決めつけですよね。

独身の部下についても同様です。ファッションについて、「毎日おしゃれしすぎなんじゃないの?」「スカート丈、短くない?」「腰掛OL気分なわけ?」。これらも、偏見に満ちています。当然、誰から見ても仕事の効率に影響しそうなサイズ感や丈などはありますよね。社外の方と会う業務の人は、先方に不快感や違和感を与える服装はよろしくありません。とはいえ、それを指摘する際にも、上記のようなセリフを用いれば、パワハラとなるでしょう。なぜなら、イヤミにしか聞こえないからです。

「結婚して、家に入ったほうがいいんじゃない? あなた、仕事向いてないよ」などというのもNGです。これは、完全に相手を見くびっている言い方です。働く、働かないは個人の自由。働かせてやっている、能力が低いみたいな言い方は許されません。むしろ、上司であるなら、その部下をサポートして、能力を伸ばすべきなのです。

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