働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は夏木淳子さん(仮名・物流関連会社勤務・28歳)からの質問です。
「直属の上司についての相談です。とてもヒステリックは人で、本人がテンパっているときには、大したミスでなくても、すごい勢いで怒鳴るんです。あとデスクにいるときでも、周囲に聞こえるくらい大きなため息をついて、“あーあ、どうなってんだよもう……”と言ったりするんです。パソコンで何か打ち込んでいるときにも、貧乏ゆすりをしながら“本当に使えないやつばっかりだ!”みたいな独り言を言ったりして。それで急に書類をバーン!って置いて、爆発するんです。
いつキレるかわからなくて常にビクビクしてしまい、会社に行くのも気が重いです。リモートワーク時に上司から電話がかかってくることも多くて、電話が鳴るたびに胸が苦しくなるくらいです。そういう上司の性格が変えられるとは思いませんが、せめて何か、私ができることはないのかと毎日考えてしまっています」
コロナ感染予防の関連でリモートワークが可能となったり、不要不急の打合せや対面の会議が減った一方で、業績の悪化に伴う社内のピリピリ感は増している状況と言えるかもしれません。ヒステリックな上司はますます加速しているのかも……。感情の起伏が激しい上司に対応するには、どうしたらいいのでしょうか。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。
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動揺しないで業務を粛々と行なうべし
ヒステリックな上司というのは、大きく分けて2パターンあります。ひとつめは、どこでキレるかわからないタイプ。もうひとつは本人の機嫌が常に、あるいは一時的に悪いというタイプです。いずれにしても相談者さんの言う通り、人の性格は他人が変えられるものでもありませんよね。なので、まずは上司のキャラクターに対して動揺しないようにしましょう。もちろん、報告や相談しなければいけないことは、必ず話すべきです。怒られてしまうかも……などと思って隠してしまうと、よけいに事態を悪化させてしまいかねませんからね。また、話す際には、上司とあなたで一対一ににならないように気を付けてください。密室で何かあっても、証明することはとても難しいです。