仕事&マネー 「仕事しにくい」「ストレスがすごい」コロナ禍でわかったテレワークのデメリット…新しい生活様式で生かすべきこととは?

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は元池たか子さん(仮名・広告会社勤務・28歳)からの質問です。

「緊急事態宣言が解除されるまで、会社が出社禁止となり、デスクワークは自宅、社外の業務については直行直帰でやっていました。オフィス環境もセキュリティー対策も整っていない自宅では、伝票の整理や支払いなどはできない状態で、システムエラーはひっきりなしでいっこうに作業が進まずといったイライラでいっぱいでした。ようやく出社が解禁となり、ほっとしていますが、今後テレワークは広がるのでしょうか。オンとオフの切り替えがまったくできないテレワークが苦手というタイプは、どう向き合っていけばいいのでしょう」

Twitter社やFacebook、Googleが在宅勤務を継続させる発表があったことを筆頭に、日本でも、富士通や大和証券グループ、NTTグループ、ドワンゴなど、十数社が原則在宅勤務やテレワークを継続する方針だというニュースがありました。コロナ感染拡大予防と経済悪化の回復、企業存続を考慮すると、テレワークが新しい働き方のひとつとして浸透することは間違いないでしょう。そもそも営業は対面販売、飲食など、在宅ではできない仕事もありますが、リモート可能であれば生かすべき。とはいえ、実際に今回リモートワークをしてみて、「ムリ」と感じた人がいたのも事実。どのように向き合っていけばいいでしょうか。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

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テレワークが国をあげて推奨された理由は?

そもそもテレワークの推奨は、政府の働き方改革の一環です。なぜ推奨されたかというと、日本は世界の先進国と比較すると、長時間労働のわりに生産性が低いというデータが出たからです。働き方にムダがある、短時間で生産性をあげていこうという考え方です。

また高齢化社会が進み、介護離職などが社会問題となったことも一因です。加えて、少子化、ひとり親世帯の増加などで経済の担い手が減少傾向にあることも、さまざまな状況を抱えながらも働きやすい環境づくりの徹底が求められたのです。なかでも在宅ワークは、家にいながら仕事ができるしくみのため、ワークライフバランスが取りやすいであろうということで、目指すもののひとつでした。

テレワークはムリ、失敗だと言われる理由は?

家庭に事情がある人、自身が病気を抱えている人など、テレワークがより多くの人の働きやすさを向上させることは間違いありません。きちんと過不足なく準備し、想定リスクの対策を行ない、ITインフラを整えれば、スムーズに進められるものです。しかし今回は、新型コロナウイルスの影響で突発的にテレワークが始まりました。実際、すぐに導入・対応できたのは、大企業でも10%~20%といわれています。日本の9割以上を占めるといわれている中小企業では、ほとんど準備がされていなかったと考えられます。それは、多くの企業で自宅待機、社員の休暇扱いや雇い止めが起こったことでもわかります。

一方で、無理やりテレワークに移行し、施行してみたら、あちこちで不具合が起こり、相談者さんのようにテレワークの不満が噴出したというケースはニュースにもなっていましたね。けれど、これはある意味テレワークの働き方の検証としては、よいチャンスだったのではとも考えられます。やりにくいと感じた部分は社内で俎上に乗せ、どうしたら改善でき、今後に生かしていけばよいのではないでしょうか。

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