仕事&マネー ワンオペ業務を強いられるのもパワハラでは?どうしたら改善できる?

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は佐久間由美子さん(仮名・IT関連会社勤務・34歳)からの質問です。

事なかれ主義の上司。ワンオペ改善に動いてもらうには?

「ネット広告を扱う仕事をしています。部署には平社員が3人いて、それぞれが複数のクライアントを担当して、社外スタッフとやりとりしながら仕上げていくというフロー。なので、とにかくやることが多いんです。

ちょっと不安なことがあって誰かに相談したくても、中まで全部わかっている人が自分しかいないので説明もしにくく、ずっとひとりで壁打ちをしているような状態。正直、煮詰まります。

面談のたびにワンオペ状態になっていることを上長に説明しているのですが、 “好きなようにやっていいから”などと適当としか思えないようなことを言われ、まったく改善してもらえません。これってパワハラじゃないでしょうか。もはや会社側のネグレクトというか、怠慢ではないかと思ってしまいます。どうしたら改善できるか、アドバイスをください」

ワンオペとは、oen=ひとり、operation=操作・作業、という言葉を合わせた和製英語。 24時間営業の飲食店の閑散時間となる深夜に、接客から調理、会計、片付けまですべてをたったひとりで担当しなければならないという過酷な仕事状況がネットで話題となり、ワンオペという言葉がトレンドワードにもなりました。

「イヤな上司ではないけれど、事なかれ主義なところがあって、私が大変だということは絶対にわかっているはずなのに、解決に動こうとしてくれないから悔しい」と不満を募らせている佐久間さん。 「社外スタッフにも恵まれず、そのフォローもすべて自分だけがしなければいけないのも負担」だと言います。こういった場合、どうしたらいいのでしょうか。コミュニケーション術に詳しい、鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

不満の内容を整理してみよう

まずはご自身の仕事に関する不満を整理してみましょう。仕事量が多くて、勤務時間が長くなってしまう、ということでしょうか。その場合、「上長に状況を説明している」というのは、正解です。

安倍総理時代に生まれた働き方改革によって、会社は従業員にどれくらい残業をさせているか、これまでよりも入念な管理を求められています。ひとりではとうてい無理な仕事量を与えられ、時間外労働を余儀なくされているのであれば、上司に提言するということは重要。残念ながら「見ているようで見ていない」という上司は少なくないのです。

その際には、具体的にどの業務にどれくらい時間がかかり、どのような対策をすれば改善ができると考えているのか、といったところまで説明できるといいですね。

ただ、その改善策が「アシスタントが欲しい」「自分と同じ仕事をする社員を増やしてくれ」というリクエストになってしまうと、一筋縄ではいかなくなってしまいます。既存の業務の人員を増やすというのは、コスト面からみるとメリットがないという判断がされやすくなるからです。

結果的に同じだと思うかもしれませんが、まずは、自分ができる業務を見極めてください。そして、それをきちんと行なうために生じる「できない業務」をまとめてみましょう。勤務時間内に自分ができるのはここまで、ということを明確にし、誰が見てもわかるようにすれば、相談者さんが「できない」と振り分けた業務を誰かに担当してもらわないといけない、という理解もしてもらいやすくなりますよ。

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