仕事&マネー 仕事量が多すぎてつらい……上司にどう言えば評価を下げずに減らしてもらえる?

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は寺口はる美さん(仮名・メーカー勤務・32歳)からの質問です。

仕事量が給与に見合わなくてモチベーションが下がる

「新卒で入社し2年くらい経ってからの約7年、どんどん仕事の量が増えている印象があります。7年前の今の自分と同じくらいの年齢、ポジションの人は、もうちょっと余裕があったように思うんです。のんびり仕事をしていた気がするんです。

デジタル化だったり、時代の流れも当然あると思いますが、なんだか損している気分です。もうちょっと給与に見合った仕事量にしてほしいと思うのですが、上司にどう伝えれば理解してもらえるでしょうか。ちなみに、決してさぼっているわけではないし、さぼりたいわけでもありません」

デジタル化で不便が解消され、効率が上がった反面、よりスピード感が求められ、それと同時に「空いた時間に仕事を積みこまれる」という事態も生まれています。リモートワーク化も進み、「通勤に費やす時間が減ったぶん、余裕ができると思ったのに、結局、その時間も仕事をしているような状況になっている」という声もあります。さぼりたいわけではなく、「正当な」仕事量にしてほしい……。それは通用するのでしょうか。そして、どのように主張するとよいのでしょう。ビジネスコミュニケーションに詳しい鈴木真理子さんに伺ってみましょう。

当時の先輩と今の自分を比べるのはナンセンス

相談者さんは今、どのようなポジションでお仕事をしているのでしょうか。事務職の場合、部署の異動はあっても、業務内容に大きな変化はなく、着々とスキルが上がっていくということが多いですよね。

例えば、入社以来、同じ仕事をしていると、2~3年は「新人さん」の立場だったとしても、だんだんと熟練、精通して、今は 自分の仕事をしつつ、後輩にも仕事を教えるといった、 マイスターのような立場なのかもしれませんね。きっと頼りにされているのでしょう。そういうポジションになると、ストレスや不満も溜まってしまいがちですよね。

ただ、7歳上の先輩の7年前と、今の自分を比べて「損をしている」と感じるから「仕事量を減らして欲しい」というのは、負の感情が高まりすぎて、少しズレてしまっているかもしれません。

相談者さんも書いていらっしゃる通り、ビジネスのデジタル進化はめざましく、かつては補助的な業務を担っていた人であっても、キャリア職と同等の仕事を与えられるのがむしろ普通、という時代です。

例えば経費伝票の整理が表計算ソフトを使った関数入力でヒューマンエラーなしでできれば、電卓やそろばんでパチパチする時間はなくなりますよね。人の場合は、ミスが起こらないように、休憩を挟むというのも必要なことでした。緊張しすぎればよけいにミスが起こりますから、リラックスした雰囲気作りも大切だったことでしょう。そういったことも、相談者さんがおっしゃる「余裕があった印象」に繋がってはいないでしょうか。

しかし、考えてみてください。OA機器やOSの導入には、経費がかかっていますよね。それを回収するのにも、効率を上げて処理を早め、業績に繋げなければいけませんよね。そのための導入なのですから。必要な人財を必要な場所で使うためのデジタル化なのです。先輩方の時代は、まだまだ「人」でやらなければいけなかったわけですが、今はその業務のほとんどを機械に託せるわけですから、相談者さんは、やはり、「人でなければできない仕事」をしなければいけませんよね。

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