仕事&マネー 休日にゴルフに行くといったら同僚に非難された……私が悪いんでしょうか

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は田口みかさん(仮名・美容関連会社勤務・37歳)からの質問です。

コロナ禍「ゴルフへ行く」は悪?

「職場の同僚に年末年始の過ごし方を聞かれ、つい、ゴルフへ行こうかなと話してしまいました。そしたら、“コロナ禍なのに出かけるの? しかもゴルフなんて、更衣室とか密になるんでしょう? よく平気だね”などと言われて、もやっとしてしまいました。聞かれたから答えただけなのですが……」

関西2府4県が「緊急宣言」をしたり、 1都3県が大みそかの鉄道の終夜運転中止を要請したり。また、酒類を提供する店の営業を22時までとする自粛を多くの地方自治体が呼びかけていたり。コロナ感染拡大対策の一環として、社会全体として行動に制限をかけられる状況が続いています。実質半額で旅行できるGOTOトラベルも、年末年始の利用ができなくなりました。

そんな中、レジャー関連の会話では、ちょっとした軋轢が生まれやすくなっているようです。社内で飛び交う「年末年始、どう過ごすの?」という質問には、どう答えるのが正解なのでしょうか。ビジネスコミュニケーションに詳しい鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

プライベートな質問に全部正直に答える必要はない

ビジネスの場で必要なコミュニケーションとは、仕事をスムーズに、効率よく行うための潤滑油の役割を果たします。お友達と食事するときやLINEでの会話とはポジションが違います。今回の場合、相談者さんが素直に事実を話したことで、非難され気分を害した。相手の同僚の方に対して、不快な気持ちになったのではないでしょうか。そうすると、仕事もやりにくくなりませんか。

雑談もときには必要です。しかし、それは、「お互いが気持よく仕事をする」ため。全員がロボットのようには働けませんからね。風通しのいい、よい職場環境をつくることが目的です。それが結果的に「業績を上げる」ことに繋がると考えられているからです。せっかく雑談しても、それがイヤな雰囲気をつくってしまったら、本末転倒となってしまいます。

ウソはつかずにやんわりいなす

今回の場合、同僚の方の 「年末年始、どう過ごすの?」 という質問は、具体的な予定が知りたかったわけではないように思います。「どうしようかねー」「こんな時期だから、困ったよねー」などと、共感の対話をしたかったのではないでしょうか。

とくにゴルフは、以前ちょっと話題となったこともありますから、弄られやすい事柄のひとつになっているかもしれません。また、ゴルフはリッチな趣味ですから、自慢していると捉えられて、嫉妬されたという面もなきにしもあらずかな、と思います。

そして今は、自分が休暇だからといって好きなことをすれば誰かに迷惑がかかるかもしれない、という意識をもって慎重な行動すべき時期ですよね。発言にしても同様です。

いずれにしても「よく平気だね」という発言に対してストレートに答えるなら、「 マイカーで移動するし、プレイ中もマスクを外さないから」などの感染対策を言うのもいいでしょう。実際に相談者さんはそのような行動をされているのだと思います。

でも、「よく平気だね」などと人に言える人は「新型コロナも増えているうえに、こんなに寒いのにゴルフするなんて考えられない」など、さらに不快にさせる言葉をかぶせてくる気がします。

現状下で、お出かけするかしないか、という個人の意見は千差万別で、その温度差は人によっては大きくかけ離れていることがあります。ゴルフに限らず、今、あえて社内外の関係者に仕事のスケジュールなど直接業務に関係ない「お出かけ」の話をする必要はないと思います。「予定はあるんだけど、こういう状況だから、どうなるか……ねぇ」などとやんわりと流しましょう。意見を戦わせる必要もないのです。

相談者さんは「感染対策もしているし、密な状況にもならないし、ゴルフくらいしてもいいでしょう」と思っているかもしれません。しかし、誰かが「普通」と思っていることも、過敏に取る人が増えているのです。それがウィズコロナの世界であるということも胸に留めて置いてください。 そして、ぜひとも、医療従事者の声に耳を傾けてください。

ゴルフ自体は3密じゃないとはいえ……

賢人のまとめ

人それぞれ、「コロナ観」は違います。とくに外出については「自分と違う考え方の人」を否定するむきもあります。せっかくの楽しみに水を差されてしまったという気持ちになったかもしれません、でも、今は自分の外出が誰かの不幸に繋がる可能性がとても高いということは事実です。慎重な行動を心がけてください。そして、医療従事者の声に耳を傾けてくださいね。

賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

(株)ヴィタミンMサイトhttp://www.vitaminm.jp/