仕事&マネー 妊娠したことをセクハラ上司に言いたくない…産休を取る申請はいつまでにするべき?

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は吉田かな子さん(仮名・金融関連会社勤務・27歳)からの質問です。

妊娠したことをセクハラ上司に言いたくない

「先日、妊娠がわかりました。現在3か月です。産休、育休を取得して仕事に戻りたいと考えていますが、上司に妊娠を報告するのがイヤで困っています。

もともと、結婚当初から、私が残業を早めに切り上げようと急いでいると“新婚さんはお熱いねぇ”などと私に聞こえるように言ってみたり、直接”“外出自粛中にイチャイチャしてたんじゃないの~”などと言ってくるような上司なので、妊娠したなんていったら、なんて言われるか……と思うと気が重いです。いつもは無視できますが、気持ち的にもゆらいでいるので、上司に報告のシーンを想像するだけでどんよりと落ち込んでしまうんです。

体調が不安定なこともあり、業務をチームでしている仲間には、すでに事情を話していてフォローしてもらっているのですが、産休申請もしなければいけないし……。どうしたらいいでしょうか」

妊娠すると、本人の意思とはかかわりなく、精神的にも不安定になります。ダメージが大きく、傷ついてしまいそうなことからは、全力で逃げたいところ。初めての妊娠ならなおさらでしょう。一方で、今後の業務のことも考えなければいけないし、引継ぎの方法や産休申請は上司を通さなければできないこと。心から自分の妊娠を喜ぶためにも、スムーズにコトを運びたいところです。

しかし、上司に対して嫌悪感がある……といった場合、どうしたらいいのでしょうか。ビジネスコミュニケーションに詳しい鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

私情で判断を誤らないで

まずはおめでとうございます。くれぐれもご自身の体をいたわってくださいね。

さて、ご質問を伺い、相談者さんがこれまで上司からセクハラ発言を繰り返し受けてきたことを知りました。そのたびに傷ついたのが切々と伝わってきます。辛かったですね。

上司はセクハラについて知識がない、もしくはセクハラだとわかっていながら、つい言ってしまう人なのでしょう。昭和の時代ならともかく、令和になってもその種の上司が健在なのだとある意味驚きました。会社として従業員、とくに管理職にハラスメントの研修や教育をしているのかどうかはわかりませんが、上司の言動を改善してもらうには、あなたひとりでは難しいと感じます。社内の窓口やメンバーと相談しながら進めていくのがよいでしょう。

ただ、それは上司をやっつけるのが目的ではありません。今後上司がよりよいマネジメントし、部下とのコミュニケーションがうまくいき、なんでも報告・連絡・相談しやすい環境を作るためです。そうなれば相談者さんは、妊娠の報告をなんの迷いもなくできますよね。上司だって「それはおめでとう」と祝福してくれるに違いありません。後輩たちのためにも先輩として道を作ってあげてください。

今、相談者さんは、妊娠の報告をしたら、またセクハラ発言を受けるに違いないと心配なわけですが、もしかしたら杞憂に終わるかもしれません。先のことをあれこれ悪く考えるよりも、ここは仕事の一環と割り切って上司と接してみてはいかがでしょうか。つまり、上司が嫌いという感情はいったん置いておいて、事実を報告するのです。

なぜなら妊娠という大切な報告を自己判断で先送りすると、結果的に上司やチームメンバーに迷惑をかけてしまいます。上司から「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」などと叱責されたら、それこそあなたの肩身が狭くなってしまうかも。胎教にもよろしくありませんから、私情で判断を誤らないよう留意してください。では、具体的に報告するタイミングについてご一緒に考えていきましょう。

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