上司に妊娠を報告するタイミングは
産前休業は、 出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から、請求すれば取得できます。一方で上司への妊娠報告については、いつまでにすべき、というルールがあるわけではありません。早いタイミングですと、妊娠がわかってすぐに報告する人もいれば、遅い場合には妊娠4~5ヶ月の安定期に入ってから報告する人もいます。
それぞれ事情は違うでしょうが、相談者さんにとってベストだと思うタイミングで上司に報告してください。なお、手続きの必要な申請期限が会社の規約として定められている場合もありますので確認してみてください。
上司に妊娠報告するときのポイント、注意点は
繰り返しになりますが、妊娠はおめでたいことです。とはいえ、ひとり人財が欠けるというのは、会社としては痛手です。こちら側の態度として、「義務なのだから、当然の権利なのだから」という感じになってしまうと、よいコミュニケーションは取れません。上司に妊娠報告するときには、心の軸に謙虚な気持ちをもってください。
言い方としてはへりくだる必要はなく、事実を伝えるのがよいでしょう。たとえば、「実は、妊娠しておりまして、現在5か月で安定期に入りましたので、ご報告させていただきました。出産予定日は〇月×日です。私としましては、〇月×日から産前産後休業をいただき、〇月×日に復職させていただけたらと思っています。その期間、みなさまにご負担をおかけしますが、業務の引継ぎなどの調整のご相談をさせていただければと……」といった感じ。
本来ならば上司に報告、次に他社員、そして取引先関係者へ報告、という順序がマナーですが、相談者さんの場合には、すでに業務のお仲間には報告されているとのこと。上司への報告が同僚より後だとわかると、上司の立場がありません。今後は「情報は上位者から知らせる」を励行してくださいね。
不安だから言いたくない、という気持ちは理解できます。しかし、あまりギリギリになってしまうと、逆に心証を悪くしてしまうという可能性もあります。産休の申請手続きや人繰り、業務の引き継ぎ、お客様や取引先など各方面への挨拶など、日頃から活躍している人だからこそやることがたくさんあるのです。ですから、ご自身の体調を鑑みつつ、早め早めに報告ができるとよいと思います。ぜひまわりの人から祝福されて産休に入り、復職を待ち遠しく待ってもらいましょう。
