仕事&マネー 子どものいる同僚の作業が遅くてイライラ。謝るのではなく「普通に」仕事をしてほしい……

感情ではなく、状況改善に目を向けよう

相談者さんがカチンとくるのはもっともですが、 きっと、その同僚の方にも悪気はないのだと思います。 ただ、在宅勤務で子どもが近くにいる中、仕事に集中できる環境がつくれず、自分でもどうすることもできないのでしょう。だから、つい甘えて、愚痴を言ってしまっているのです。

相手を「そうだね、大変だね、頑張ってね」と励ましてどうこうなるものでもないでしょうし、相談者さんの負担だけが増えていくというのも不健全です。ここはビジネスライクに、「どうすればこの状況が改善できるか」を考えていきましょう。

業務の仕分けを改めて見直す

現状では、相談者さんと同僚の方、ふたりで業務を分担していると理解しました。そして、同僚の方の進みが悪い。原因はリモートワークのせいかもしれませんが、「業務が滞っている」という点だけを見れば、改善の余地ありですよね。ふたりでやりとりしていても、相談者さんの負担が増える以外に策が見いだせないとなれば、上司や先輩など、3名以上のチームで仕事をするように提言してはいかがでしょうか。

同僚の方から直接、時短を申し出るなり、会社にSOSを出してもらうなりができればベターですが、相談者さんが上司や先輩に相談する際には、愚痴や文句に聞こえないように伝えることが重要です。多かれ少なかれ「みんな大変」というのは大前提ですから、あくまでも「業務効率化」という点に注目してください。

そのためにも、現状の仕事がどのように進んでいるのか、誰にでもわかるように「見える化」させることがポイントとなるでしょう。相談者さんも、業務日報などを出しているかと思いますが、まずはそれをできるだけ詳しく書いていくようにしてみてください。それをもとに、相談者さんはもちろん、同僚の方の負担も軽減できる提案ができるのがベストです。

実際、業務報告のやりとりができるミーティング時間を設定したうえで日中の業務を子どもが寝てからの時間に振り替えて、時間差で作業しているという方もいます。会社によって、できること、できないことはありますから、柔軟に対応できるといいですね。

ただ、ひとつ忘れずにいてほしいことがあります。それは、能力というのは、誰もが同じではないということ。相談者さんが簡単にできることでも、どんなに頑張ってもできないという人もいます。もしかしたら、相談者さんが結婚して、お子さんができても、同僚の方のようにはならないかもしれません。でも、だからといって、相手の方を責めるというのは、また違う話なのです。

そして、いつ、ご自身がケガや病気に見舞われたりして、周囲の手を借りなければいけない状況になるか、というのは誰にもわからないことです。誰の協力もなく一生を過ごせる人なんて、いないと思います。それが同僚の方ではないかもしれませんが、もっと大きな視点で「お互いさま」という気持ちをもてたらいいですね。

コロナいい加減に終わってくれ……


賢人のまとめ

ふたりでやりとりしていても、状況が好転することはありません。上司や先輩など3人以上のチームで業務をまわす提言をしてみたらいかがでしょうか。人員を増やせないという場合にも、ふたりの現状が誰の目にもわかるように作業工程を「見える化」すれば、問題提起になります。

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賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

(株)ヴィタミンMサイトhttp://www.vitaminm.jp/