仕事&マネー 優秀な派遣社員のご機嫌取りに疲れた……どうしたらいい?

「褒める」ことは仕事のモチベーションを高める

ある企業で、社員さんを対象とした「女性社員がイキイキ働くヒント」というテーマで、終業後にセミナーをしました。19時開始だったのですが、17時まで勤務だった非正規社員の方が、自分の意志で「参加したい」と言って、一度帰社してから19時にまた会社にやってきました。

ご本人に参加した理由を聞くと、「若手女性社員の方が、あなたのおかげで職場は回っていると褒めてくれたから、嬉しくてやる気になって」と話してくれました。上司は現場の詳細までは目配りができません。だからその若手女性がパイプ役になって褒めたのだろうと思います。

「褒める」、そして「感謝する」というのは、言われた相手の仕事のモチベーションを高めます。相談者さんが、いつもその派遣社員さんに言っているという「そんなこと言わないで」を、変えてみてはいかがでしょうか。

まずは相手の言葉を肯定してみてください。 「私くらいできると仕事はいくらでもある 」と言われたら、「そうだよね」と同調して、「本当にすごいと思う。一緒に働けて本当に助かる。ありがとう」と伝えてみたり、「 体調が悪いからやめようかな」と言われたら、「そうなの? 大丈夫?」と同調して、「上司から派遣会社の担当者の人に勤務時間やお休みの調整をしてもらおうか?」と聞いてみたり。

「リモートワークができる会社に変えてもらおうかな」と言われたときには、ちょっと雑談ぎみに、「そうよね、私もリモートワークできる会社を探してみようかな」とか「私だって好条件の会社があれば転職したいなぁ」と冗談めかしていってみたり、とおしゃべりを楽しむ感じで、受け流してみるのもいいかもしれません。

いずれにしても、相談者さんが、相手とのコミュニケーションをシャットダウンしてしまえば、ずっと平行線のままです。ぜひとも相手の気持ちに寄り添って、歩み寄ってみてください。

「苦手なタイプともうまくやる」のも仕事のひとつ

賢人のまとめ

拒絶するのではなく、直属の上司として、人の「三大渇望」をどのように満たして仕事のモチベーションを上げさせるか、ということを考えてみてください。「褒める」「感謝する」というのは大事です。苦手意識をもたず、相手の感情に同調し、歩み寄る気持ちでコミュニケーションをとってみてください。

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賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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