仕事&マネー 結婚したらキャリアが積めない…仕事を諦められるまで婚活すべきじゃない?

働く女性のためのビジネスで役立つマナー。今週は 野口亜矢子さん(仮名・メーカー勤務・32歳)からの質問です。

「同僚が31歳で結婚しました。本人は“結婚しても独身時代と同じように仕事も頑張る! ” と張り切っていたのですが、ことごとく新規のプロジェクトからは外されています。おそらく産休育休で離脱することを考えてのことだと思うのですが、本人は意気消沈しています。

結婚後、定時で帰れる部署に異動したことに満足し、順調に働いている女性もいますが、私もその同僚の彼女も、そういうタイプではないんです。結婚もキャリアも手に入れられなければ、自分に負けたような気持ちになってしまいます。

ただ、彼女の状況を見ていると、会社にそういう考えは求められないのかな、とも感じますし、結婚したらこの仕事をやめるしかないのなら、仕事をもう少し楽しんでから…と思ってしまいます。でも、“仕事に終わりはない ”と思うし、結婚して家庭を築きたいという気持ちも捨てきれません。どのように気持ちに折り合いをつければいいのでしょうか。アドバイスをください」

「仕事と結婚の両立」問題は、いつの世にも切実です。仕事に終わりはありませんが、家事も子育ても同様です。そして、時間は有限…。本気で取り組むならどちらか選ばなければいけないのかも、という気持ちになってしまいますよね。考えているうちに年を取っていくという現実も焦りを生みます。いったいどうしたらいいのでしょうか。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

令和の今も「結婚に代償はつきもの」なのでしょうか?

「結婚したらキャリアは捨てなくてはいけない」という偏見を捨てよう

ご相談ありがとうございます。同じ志をもった同僚が、自分の一歩先の段階で憂き目に遭っている…となれば、自分の身の振り方も考えざるを得ないという気持になってしまいますよね。でも、考えすぎはストレスになりますし、精神的によくないと思います。

まず、その同僚の女性が新規のプロジェクトから外された理由は、本当に「結婚したから」でしょうか。私にはそうは思えないのです。

確かに、ほかのメンバーのほうが適任と思われたというのは事実でしょう。しかし、それが産休育休の離脱の予見、というのは、考えすぎではというのが正直な気持ちです。

結婚すれば、“いつか ” は産休育休を取得するかもしれません。しかし、それは、メンバーの突発的な事故や病気、ケガ、そして退職と同じくらい「可能性はあるけれど、確定していないこと」ですよね。 万が一に備えて事前に余剰人員を確保するということはあるとしても、「あの人はケガをするかもしれないから」「急に転職するかもしれないから」といってジョインから外すことが考えられないように、「妊娠して休職するかもしれないから」という「if」でプロジェクトチームを構成するということはビジネスとして考えにくいです。

もしかしたら、相談者さん自身が「結婚したら仕事ができなくなる」という不安や焦り、偏見をもっているのではないでしょうか。

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