仕事&マネー 一緒に働く派遣社員の方に年収を聞かれたけれど…どう対応すればいい?

働く女性のためのビジネスで役立つマナー。今週は 寺埼マリさん(仮名・IT関連会社勤務・32歳)からの質問です。

「同じ部署で2年一緒の、仲のいい派遣社員の方に、いきなり、“〇〇さんって、年収や月の手取りっていくらなんですか? ” と聞かれました。驚いたら、“私も社員になりたいと思っているんですけど、時給と忙しさのバランスってどうなのかなって思って ”と。

私と彼女は、担当する業務は同じなんですが、私は社員なので定例の会議があったり、イレギュラーの業務も頼まれればやるという立場です。それを見ていて、社員で働くのと、派遣社員を続けるのと、どちらが得か天秤にかけているのだと思いました。

正直ちょっと戸惑ってしまいました。あまり生々しい話もしたくなくて…。そのときは“残業代とかもあるし、ちゃんと見てないんだよね”と濁したんですが、 “ 基本給とかは自分で調べたんですが、働きやすさを含めて、リアルなところが知りたいんですよね。ちょっと調べてもらってもいいですか?”と頼まれました。どう対応するのがいいのでしょうか」

同じ部署で、同じ業務を担っていても、属性が違えば給与も変わってきます。プロフェッショナルなスキルで企業を渡り歩く派遣社員の働き方と、ひとつの会社に長期で腰を据えて働くのでは、それぞれメリットがあります。また、好みを含め、そのときどきの状況によって、自分が心地いい働き方が変わってきますよね。

今回のケースのように、派遣社員の契約が延長され、同じ会社で数年にわたって同じ業務を担当していれば、正社員への希望が出てくることもあるでしょう。しかし、相談できる人は少ないもの。自分に白羽の矢を立てられたものの、手取りの月収を言うのは…という場合、どのように対応してすればいいのでしょう。

鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

どんなに仲がよくてもお金の話はしづらい。

ご相談ありがとうございます。どんなに気心が知れている相手でも、年収や月収がいくらか?とズバリ聞かれれば、誰でも戸惑ってしまうと思います。

では、その派遣社員の方の立場になって考えてみましょう。

質問の裏には、2つ考えられます。1つ目は、今後正社員になりたいという希望。2つ目は、同じような仕事をしていて、どのくらい年収に差があるのかしらという率直な疑問。

たしかに同一労働同一賃金という流れがありますね。彼女は、派遣元の会社に聞こうとしていたのかもしれません。でも言い出しにくく、身近にいるあなたに聞いたのではないでしょうか。

上司へ橋渡しをしよう

まず、あなたにできるのは橋渡しをすることです。ひとりで丸抱えするのではなく、「私の給料も社内の平均かどうかわからないから」とか「年収はひとによって違うから、上司に聞いてみるね」などといったん答え、上司に相談して対応をゆだねましょう。

上司は直接派遣社員の方と話す場を設けたり、派遣元や社内の関連部署と連携するなどして対応してくれるでしょう。安心して任せてください。

あなたにできることはほかにもあります。たとえば、お金のことは抜きにして、正社員としての働き方を通した部署の居心地など、自分自身の感想を率直にお伝えしてはいかがでしょう。就職活動期間に訪ねてくる学生との対話を思い出してみてください。会社全体の雰囲気や仕事のやりがいなどは伝えられますよね。

縁あって2年一緒に働いた人です。サポートする気持ちで、できることから始めてみてください。

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賢人のまとめ

同じ会社で働いていても年収は人それぞれ。もし年収を聞かれたら、上司に相談して対応をゆだねましょう。派遣社員の方が納得して働けるよう、橋渡しをするなどしてサポートしてくださいね。

賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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