仕事&マネー 小銭を支払わない同僚にもやもやします。私がセコいの?

働く女性のためのビジネスで役立つマナー。今週は 南波栄子さん(仮名・IT関連会社勤務・32歳)からの質問です。

「お昼休みにコンビニに行こうとすると、ついで買いを頼んでくる同僚がいます。清算は基本的にしてくれるんですが、“小銭がない”と言って、少なく払ってくることが割とあります。私もついつい“端数はいいよ ” と言ってしまうのですが、それが当然のように振舞われてしまうと、お使い代として多めにもらってもいいくらいなんじゃないかとさえ思ってしまいます。

でも、その人が忙しくしているのに、一緒に行こうと誘うわけにもいかないし、私が買い物に行くついでなので買ってあげないという選択肢もなくて…。どう対応したらいいんでしょうか 」

小銭といえど、お金はお金。貴重です。買いに行く手間を助けているのに、変に揉めてセコいと思われたら心外。そう思ったら、憤る気持ちを引っ込めざるを得ないという気持ちになるのもわかります。かといって、スッキリできるものではないですよね。こういう状況の場合、どうしたらいいのでしょうか。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

お金の貸し借りは厳禁

ついでに買い物してあげるのはいいと思います。ただ、お金の貸し借りは人間関係を壊すもとになります。なので、相手が誰であれ、やめましょう。もし、相手から「コンビニに行くなら〇〇を買ってきて」と言われたら、その場で、「いくらくらいかな? 〇〇円くらい?」と尋ねて、そのぶんの代金を先にもらいましょう。今はキャッシュレス決済も多いですから、もし、「立て替えておいて」と言われたら、「現金の手持ちがないから、清算できなくなっちゃう」と言ってしまっていいと思いますよ。

「あとで払う」を了承しないこと

ポイントは、「買い物に行く前にお金を預かる」ということです。 相談者さんがおごってあげてもいいと思わない限り、どんなに少額でも、自分のお金を先に使わないほうがいいです。例えば、再び、小銭がないと言われて「じゃ、明日返してね」と言ったところで、相手がうっかり忘れてしまったら、どうでしょうか。こちらから催促しなければいけませんし、返ってきたら、相談者さんが「ありがとう」と言わなければいけない状況になりませんか?それもストレスにはならないでしょうか。

感謝の気持ちは薄れていく

相手の人は、相談者さんに「お願いごと」をしているのですから、感謝すべき立場です。しかし、人は、最初は感謝したとしても、毎回してもらえるようになると、「してもらって当たり前」という気持ちに陥りがちです。相手の人は、すでにその域に入っているように思います。

一方で、自分がこうしてあげたのだから、相手も同じように思ってくれるはずだ、という期待からの行動は、それが叶わなかったときに裏切られた気分になってしまいます。

現に、相談者さんはもやもやしていますよね。相談者さんが「ついでだから」と思うのはよくても、相手に「ついでだからいいでしょ?」と思われるのは気分がよくない、と感じているのではないでしょうか。最近では、ネット経由で、その場で入金やりとりができたり、ネットバンキングで振り込みできますよね。それもできない、そして、明日返すのだからいいでしょう?という態度を取られるのもイヤだなぁと思うなら、お使いそのものを断る勇気も必要です。

それもできないというのであれば、もう、あげたつもりにならなければいけません。でも、お金にまつわるもやもやは、心に負担を与えることになります。なので、先払いにならないのであれば、やはり、断ってしまっていいと思います。

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賢人のまとめ

お金の貸し借りは少額でも人間関係を壊すもとになります。ついで買いはいいと思いますが、清算が1度でも滞る相手に対しては、「先払い」を徹底させましょう。それができないのであれば、断る勇気も必要です。

賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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