仕事&マネー 34歳、肩書きは付いたのに業務は新人時代と同じ仕事。評価されないなら転職すべき?

働く女性のお悩み相談。今週は 武藤じゅんさん(仮名・金融関連会社勤務・34歳)からの質問です。

「営業のサポート業務をしています。34歳になりチームリーダーにはなりましたが、伝票の整理やスケジュール調整、電話対応など、業務は新人のころからほぼ変わっていません。表計算ソフトやプレゼンテーションソフトの操作などのスキルはアップしましたが、“それは当然 ” という感じで評価対象にもならないんです。そもそも、おじさま世代はそれがどういう仕組みで使いやすくなっているのかもわからないようで。こんな職場、見限って転職すべきなのでしょうか… 」

忙しすぎるとき、プライベートでトラブルが発生したとき、人間関係がこじれたときなど、平常心でいられないときほど、心の奥深くに沈んでいたもやもやに気持ちがかき乱されるものです。「イヤならいっそ、辞めてしまおうかしら」といった、やけくそ的な気分になることも。きちんと仕事をしているのに、しかも能力も上がっているはずなのに評価が伴わない--そんな不満を抱えたときには、どのように対処すればいいのでしょうか。鈴木真理子さんにうかがってみましょう。

褒められたいわけではないけど、正当な評価はされたい…。

まずは状況を冷静に見てみよう

ご相談ありがとうございます。相談者さんは、ご自身の今の業務と立場に不満をおもちのようですね。しかし、営業サポートを含めた庶務や秘書業務などは、どの企業にも必要なもの。それを任されているということに、誇りをもってほしいです。

また、キャリアを積みながら、スキルアップを重ねていけたということは、素晴らしいことだと思います。34歳でチームリーダーというのも、会社に認められている証拠だと思いますよ。評価されているからこその役職だと考えてよいと思います。

自己肯定感を保つのはよいことですし、 「評価されていない」 「もっと評価されてもいいはずだ」という思いが「だからもっと頑張ろう」というモチベーションになればいいですが、マイナスに作用してしまうと、ご自身もつらいことでしょう。何か、気持ちが晴れ晴れとしないことが起こったのだと推測しますが、現状として、「見限ったほうがご本人のため」ということはないと思います。

ナレッジワークの比率を高めてみよう

ただひとつ、気になるのは、相談者さんが、ご自身の実力の例として、パソコンソフトのスキルについてしか言及されていないことです。

年次が上の世代では、パソコンが不得手というタイプは少なくありません。また、いわゆる「スマホ世代」も、パソコン操作が苦手という人も多いようです。しかし、パソコンは単なる「道具」。慣れればスキルはアップするものですから、その部分だけで勝負しようとすれば、新人社員にも抜かれることもありえます。また、「得意な人に任せればいい」という思考にも陥りがち。できることに越したことはありませんが、キャリアを積んだから、ならではの「武器」としては弱いと言わざるをえません。

「仕事」にはルーティンワークとナレッジワークのふたつがあります。ルーティンワークは、ご承知とは思いますが、データ入力や請求書の作成、発送といったマニュアル化でき、誰でも一定の成果を求められる属人化しない業務のことです。

一方、ナレッジワークとは、これまでの知識や経験によって、組織にとっての付加価値を生み出す仕事です。例えば、 人材育成や業務改善の提案などがこれにあたります。

相談者さんは、ルーティンワークは完璧なのだと思います。であれば、ナレッジワークに比率を高めてみてください。チームリーダーは、管理だけでなく指導も必要になりますよね。その流れで、どのようなスキームを作ればより効率化がはかれるか、というところまで考えてみてはいかがでしょう。このスキルの向上は、部署にとっても有意義です。相談者さんが嘆いている「おじさま世代」にも響くと思いますよ。

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賢人のまとめ

これからは、ナレッジワークの比重をあげてみてください。人材育成や業務改善の提案は、キャリアを積み重ねた人ならではのスキルです。ご自身の成長にも繋がりますし、部署にとっても有意義。相談者さんが求める「評価」にも繋がると思います。

賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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