仕事&マネー 自粛要請期間中に旅行したことが職場にバレて肩身が狭い…。どうしたらいい?

働く女性のお悩み相談。今週は富田玲香さん(仮名・メーカー勤務・32歳)からの質問です。

「非常事態宣言中、小旅行したことが社内にバレてしまいました。学生時代からの友達との旅行はずっと前から楽しみにしていたことだし、感染状況の拡大などで何度もスケジュール変更を余儀なくされていて、すっかり滅入っていたこともあり、感染対策をしっかりすれば大丈夫なんじゃないか、という結論に達したのです。

とはいえ、褒められることでもないということはわかっていたので、誰にも言わず、こっそり出かけたのですが、一緒に行った友達がSNSに写真を上げてしまって、まわりまわって職場の人も知ることに……。

直接、何か言われたことはありませんが、職場の雑談で、会食する人や観光客に対して“考えてないよね”などという話をしていたこともあり、非難の気持ちをもたれているのではないかという思いでビクビク、肩身の狭い思いをしています。かといって謝るというのも違うと思うし…この状況をどうしたらいいのでしょうか」

ようやく元通りの生活に…と思っていた矢先、再び感染者が増加し、 東京など首都圏の一都三県にもまん延防止等重点措置が適用されることが決まりました。また、関西3府県でも国への要請協議が始まっています。状況を鑑みれば仕方がないと思えたとしても、行動制限には鬱々とした気持ちになる人のほうが多いかもしれません。大手を振って出かけるほどの勇気はないけれど、感染対策をしっかりして少人数でなら…という気持ちになるケースもあると思います。

でも、実際に行動に移して、それが社内にバレてしまった…となれば、堂々とはしていられません。周囲が自分をどう思っているのか、と考えてしまって、仕事にも集中できないということだってありえます。こういうとき、どうしたらいいんでしょうか。鈴木真理子さんに伺ってみましょう。

「どんだけ我慢すればいいんだっけ?」という気持ちになって爆発したくなる気持ちはわからなくもないけれど…。

終わったことの反省を次に活かして

ご相談ありがとうございます。相談者さんは、今、まさに「後悔先に立たず」といった気持ちになられているのだと思います。

しかし、旅行したことは事実。そして、社内の誰かに指摘されたわけでもないのですよね。ただただ、「自分は悪く思われているのではないか」とビクビクしてしまっている。それはいわば、被害妄想の域です。

例えば、周囲に「他県に出かけましたがそれは旅行ではなく、必要に迫れた緊急案件だったのです」などと、言いまわることはできます。しかし、急にそんなことを口走れば、言われた側は驚くでしょうし、そもそも、人から非難されるとご自身が思っていることを、さらにウソで隠すようなことをすれば、ますます自己嫌悪に陥ってしまうのではないでしょうか。これ以上自分を恥ずかしく思う状況をつくるのはいただけません。

旅行そのものは楽しかったのですよね。それを後悔だけの過去にしてしまうのはもったいないですし、残念すぎます。「これはこれ」「終わってしまったこと」として受け止めましょう。そして、今回の失敗を次に生かしてください。

「自分が恥ずかしくない行動をとる」のは社会人の基本

完璧な人間などいません。欲望に負けてしまうこと、失敗することだっていくらでもあります。しかし、社会人として、自分が後悔しない行動をとる、という意識は、常にもっていてほしいものです。

今回は、相談者さんが映っている写真をお友達がアップしたのかもしれません。でも、もし、事前にSNSに絶対に出さないでほしいと念を押したとしても、お友達は「自分しか映っていない画像ならいいだろう」と思うかもしれませんよね。そこから推理をはたらかせて、相談者さんも一緒だったのでは、と勘繰る共通の知りあいがいないとも限りません。つまり、口止めで済む話でもないのです。

では、どうすればよかったかを一緒に考えてみましょう。

今回の件のように、そもそも自分に「やましい」という自覚があるときには、実際にそれを行動に移して、万が一、知られて周囲から責められたとしてもその欲求を満たしたいのか、ということを考えてみてはいかがでしょうか。 事前に「後悔するかも」という点を洗い出して、 納得した結果の行動であれば、たとえバレて肩身が狭くなる、という状況は同じだとしても、「こんなことになってしまって…」という不満には行きつかなかったはずです。

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賢人のまとめ

終わったことに対して、言い訳や事実をゆがめる方法を考えるのは時間のムダですし、自己嫌悪を背負うもととなってしまいます。次からは、「“やましい”という自覚があるときほど、それが欲求を満たしたいという気持ちを凌駕するのか、ということについて熟考する習慣をつける」など、今回の失敗を生かすことに目を向けてみてください。

賢人プロフィール

女子マナーの賢人鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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