仕事&マネー 【ビジネス女子マナーQ&A】通勤コートはどこで脱ぐのが正解?

急に寒くなってきました。そろそろコートの出番です。
通勤コートを新しく購入した人も、お気に入りをクローゼットの奥から出してきた人も、働く女性として、コートのマナーを改めておさらいしておきましょう。今週の質問は、電気メーカーに勤める笹山純子さん(仮名・27歳)。

「私は営業アシスタント的な立ち位置で、デスクワークと社外打ち合わせが半々の仕事をしています。オフィスは高層ビルのワンフロア。エレベーターを使って上がりますが、真冬になるとコートのせいでぎゅうぎゅうだし、狭い箱の中で息苦しくなることも……。マナーとしてはどこで脱ぐのが正解でしょうか?」

さっそく鈴木真理子先生に教えていただきましょう。

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自分の会社では、席までコートで行ってよし

コートをどこで脱ぐのか問題は、意外と悩ましいですよね。きっちり覚えておき、堂々と立ち振る舞えるようにしておきましょう。

まずは自分の会社です。

この場合、コートは、自分の席につくまで着ていてかまいません。脱いだコートは個人のロッカーがあればロッカーに入れます。

ロッカーがなければ、オフィスの共有スペースにあるラックのハンガーにかけましょう。それもない場合は、自分のデスクの椅子の背もたれにかけるしかありません。その際には、床にコートの裾がつかないようにするのがポイントです。これは、自分のコートが汚れてしまうからというわけではありません。ほかの人が間違って踏んでしまって謝らなければいけない状況や、踏みそうになって避けなければいけない状況をつくらないこと、これがマナーなのです。

客先では、建物の外でコートを脱ぐ

次に客先に行くとき。その場合は、建物の外でコートを脱ぎます。外ですから寒いけれど、仕方ありませんね。

受付の方に取り次ぎをお願いする時点でコートは脱いでおく、というのがマナーなのです。コートはあくまでも防寒着。“ビジネスウエア”の上に羽織っているものなのです。コートを脱ぐことで、受付の方にも敬意を表します。

脱いだコートの持ち方にもマナーがあります。中表にしてたたんで腕にかけましょう。

ご存知でしょうが、中表というのは、裏生地が表になるようにすることです。コートには、あなたが外を歩いている間に、ホコリなどがついています。中表にたたむことで、大切なお客様のオフィスやじゅうたんを汚さないように配慮しております、という気持ちを伝えましょう。

 

客先のコートかけは勝手に使わない

間違えやすいのが、コートかけの使い方です。

たとえ訪問先の応接室にコートかけがあったとしても、勝手に使ってはいけません。やはり中表にたたみ、自分の座るソファや椅子の脇に置きましょう。

「どうぞ」とすすめられたらコートかけを使わせてもらいますが、その場合も自分でかけます。「コートをお預かりします」と言われた場合にも、「ハンガーをお貸しいただけますか」とお伺いして、自分でかけるのがよいでしょう。レストランのお客でないですからね。

また、帰りに「コートを着てください」と言われるときは、「ありがとうございます。それではお言葉に甘えまして」と言って着てしまいましょう。相手の厚意を真っ向から遠慮すると、がっかりされてしまうかもしれないからです。

ただ、先方がコートをもってくれ袖を通すよう誘導してくれても、袖を入れるのは少し図々しいのでは?
「恐れ入ります」と言ってコートを受け取り、自分で着るようにしてください。
帰り際に謙虚さを感じさせる方が、印象はよいものです。

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