仕事&マネー 【ビジネス女子マナーQ&A】45歳時給1850円の派遣社員が抱える、「AIの発達によって事務職の需要はなくなってしまう…」の不安から脱却するには?

今回のビジネス女子マナーは、山口みち子さん(仮名・45歳)からの質問です。

「45歳独身、現在、時給1850円交通費なしの派遣社員として、某メディアの経理部門で働いています。残業があると時給が上がるので、今はなんとかしのいでいますが、経理ソフトの開発などによって業務のボリュームが縮小され、派遣社員の人数もどんどん減らされています。これからAIがどんどん発達していくと、事務職の仕事ってなくなってしまうのでしょうか……。経理事務は特殊技能だから、仕事がなくなることはないという人もいますが、時給も安いし(とはいえ派遣社員の中では高いほうだと思っています)、会社に大切にされている気がしません。経理業務で評価され、生活ができる報酬(最低でも、年齢と同じ額、手取りで45万円は欲しいところです)をもらうために、私はどう行動すればいいでしょうか

人生100年と言われるようになり、働く女性の中には「日々の食い扶持をどう稼げばいいのだろう……」「仕事をしたいと思っても、生活を賄えるだけの仕事を得られるのだろうか、働き口がないのではないか」と不安な思いを抱えている人も多くいます。その理由のひとつがAI。今では、スキャンするだけで文字を読み取り、入力してくれるソフトも少なくありません。相談者さんの派遣先では、入力した数字を読み上げと目視で確認し、必要なら計算機で計算しなおすこともあるそうですが、「ソフトが発達すれば、その業務すらなくなりそう……」と危惧しています。事務職としてキャリアを重ねてきた人たちは、どのようにプランをたてて仕事に取り組んでいけばいいでしょうか。鈴木真理子さんに伺ってみましょう。

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10~20年後には49%の仕事がAIに!?

相談者さんは、経理部門でキャリアを積まれたのですね。派遣社員としてご活躍の様子がわかりました。
確かにAIは被雇用者にとって脅威と言われています。10~20年後には49%の仕事がAIなどに替わるとまことしやかに言われていますし、経済産業省でも、「2030年には国内バックオフィス人員は140万人消える」という試算があります。

そのAIなどに替わられそうな仕事の代表例が事務です。知り合いの税理士の方も、「仕事がなくなるのでは」と危機感をもっていました。

AIは便利です。入力したデータを一瞬にして日付順に並び替えてくれたり、ルールにそって計算してくれたり。今では領収書をスキャンすれば、数分後には自動で仕分けしてくれるものもありますね。複雑な経理を仕事としている方はもちろん、フリーランスやプチ起業して自分で帳簿をつけたり確定申告をしていたりする人は、「もっともっと、手作業不要になったらいいな」と思う人は多いことでしょう。私もそのひとりです。効率化の面で考えれば、AIの発達は求められるべきものです。また、「雇用人口が減ってしまうから」という理由でAIの発達のスピードが緩まることはないでしょう。安価で導入できれば、人件費が抑えられ、全体コストも下がる。雇用者にとっては便利意外の何ものでもないのです。

しかし、まだまだ「機械は信用ならん」という考えも根強いです。また、「最終的には人の手が入っていないと安心できない」というのは責任の所在という点からいっても必要です。確かに、全体の事務職ボリュームは減るかもしれませんが、「必要な人」は必ずいるのです。

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