今回のビジネス女子マナーは、山口みち子さん(仮名・45歳)からの質問です。
「45歳独身、現在、時給1850円交通費なしの派遣社員として、
人生100年と言われるようになり、働く女性の中には「日々の食い扶持をどう稼げばいいのだろう……」「仕事をしたいと思っても、生活を賄えるだけの仕事を得られるのだろうか、働き口がないのではないか」と不安な思いを抱えている人も多くいます。その理由のひとつがAI。今では、スキャンするだけで文字を読み取り、入力してくれるソフトも少なくありません。相談者さんの派遣先では、入力した数字を読み上げと目視で確認し、必要なら計算機で計算しなおすこともあるそうですが、「ソフトが発達すれば、その業務すらなくなりそう……」と危惧しています。事務職としてキャリアを重ねてきた人たちは、どのようにプランをたてて仕事に取り組んでいけばいいでしょうか。鈴木真理子さんに伺ってみましょう。
☆☆☆
10~20年後には49% の仕事がAIに!?
相談者さんは、経理部門でキャリアを積まれたのですね。
確かにAIは被雇用者にとって脅威と言われています。10~20年後には49%
そのAIなどに替わられそうな仕事の代表例が事務です。知り合いの税理士の方も、「仕事がなくなるのでは」と危機感をもっていました。
AIは便利です。入力したデータを一瞬にして日付順に並び替えてくれたり、ルールにそって計算してくれたり。今では領収書をスキャンすれば、数分後には自動で仕分けしてくれるものもありますね。複雑な経理を仕事としている方はもちろん、フリーランスやプチ起業して自分で帳簿をつけたり確定申告をしていたりする人は、「もっともっと、手作業不要になったらいいな」と思う人は多いことでし
しかし、まだまだ「機械は信用ならん」という考えも根強いです。また、「最終的には人の手が入っていないと安心できない」というのは責任の所在という点からいっても必要です。確かに、全体の事務職ボリュームは減るかもしれませんが、「必要な人」は必ずいるのです。