仕事&マネー 【ビジネス女子マナーQ&A】社内に何かにつけて生理と結びつける男性がいて気持ちが悪い……これはセクハラ?

働く堅実女子のためのビジネスで役立つマナー、今週は田所しほさん(仮名・IT関連会社勤務・32歳)からの質問です。

「他部署ながらやりとりのある中年の上司が、なにかにつけて生理と結び付けてきて気持ちが悪いです。ちょっと考え事をしながら廊下を歩いていたら、すれ違いざまに“ぼんやりしてどうした?生理前か”と聞いてきたり。肌荒れしていても、理不尽なことに対してちょっと感情的になっても“生理前か?”です。女性の知人に愚痴ったら、“心配してくれるなら、セクハラとはいえないんじゃない?”と言われたのですが、心配なんてしてほしくありません。これはセクハラではないんでしょうか?」

人によってセクハラの定義が違う……ということで、自分の被害がセクハラにあたるかどうか、被害と言っていいのかどうかについて、もやもやすることは少なくありません。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

☆☆☆

職場でのセクハラの範疇は広い

セクシャルハラスメント(セクハラ)は、ご存知の通り、「性的な嫌がらせです」。この「性的」というのは、身体的接触や宿泊や食事の誘いだけでなく、業務に関係のない性的な発言も含まれます。また、社内だけでなく、取引先などの顧客との関係性も「職場」と言えますし、勤務時間外の会食や宴会も業務の延長となれば「職場」と考えられます。しかし、この「業務に関係ない」の線引きは難しく胸やおしりが大きいね、などという発言や、「どんな男性がタイプなの?」といったことは明らかに業務に関係ないとわかりますが、「彼氏はいるの?」はどうでしょう。発言者が、彼氏がいるなら今日の残業はさせないようにしようと考えているとしたら、「業務に関係ある」でしょうか。相談者さんの悩みの種となっている、やたらと生理なのかと聞いてくる男性も、「体調が厳しいならば生理休暇をとったらどうか」と心配しているとしたら……「業務に関係ないとはいいきれないのかな」と思ってしまうかもしれません。

「業務に関係ない」は、実務に直接かかわることなのかどうか、ということを判断するといいでしょう。たとえば一般企業では、「職場」で髪やスタイルを褒めてもセクハラです。一方、美容部員さんなど、自分がきちんと装うことも仕事のひとつであれば、業務に関係あるという場合もありますね。会社の顔とも言われる受付嬢はどうでしょうか。当然、身だしなみは整えていなければいけません。とはいえ「今日もかわいいね」などと容姿を褒めるのはセクハラといえますし、「メイクが濃いんじゃないの?さては今日はデートかな?」なんていうのはセクハラです。そして、生理中なのかという質問は、デリカシーのかけらも感じさせません。実際、部下をもつ人のハラスメント防止研修でも、「セクハラ発言と取られかねないねない注意すべき発言」のひとつとして、「イライラしているけど、生理中なの?」はよくあげられています。

1 2